食の国際会議:米国でジャパンの味、世界に発信 「久兵衛」「ミクニ」…名店スクラム
日本を代表する料理人46人が「チーム・オブ・ジャパン」を結成し、この秋米国で開かれる料理の国際会議で日本の食文化を紹介する。ラーメンやうどんなど庶民の味から超高級料亭まで、ジャンルを超えて協力。「アニメやゲームに劣らない日本文化の神髄を披露したい」と意気込む。【奥野敦史】
国際会議は、米国の料理大学「ザ・カリナリー・インスティテュート・オブ・アメリカ(CIA)」が毎年開催。同大学は米国で唯一「カリナリー(料理)」の学位が取れる4年制大学で「料理界のハーバード」とも呼ばれる。
13回目となる今年の会議(11月4~6日)は「日本」がテーマ。日本料理は米国でも人気が高いうえ、近年はフランス料理に日本料理の「だし」を取り入れるなど融合が進む。「日本料理の体系と最前線を知りたい」という大学側の要望に応え、チームが結成された。
メンバーは「ミシュランガイド京都・大阪2010」で三つ星を贈られた懐石料理の「京都吉兆」「菊乃井」「瓢亭(ひょうてい)」のほか、すしの「久兵衛」、フランス料理の「オテル・ドゥ・ミクニ」など有名店のオーナーや総料理長クラス。「庶民の味」として讃岐(さぬき)うどん、そば、有名ラーメン店、さらに和菓子の「虎屋」も加わった。助手は連れて行けないため、仕込みを互いに手伝う。腕を振るった「作品」を食べられるのは会議の参加者だけだ。
日本食の体系について講演する辻調理師専門学校(大阪市)の辻芳樹校長は「日本の食文化を総体的に紹介する初の試み。各店の頑固なおじさんたちがこれだけ集まるのも最初で最後」。京都吉兆の徳岡邦夫社長は「日本料理の伝統と革新を具体的、理論的に伝えたい」と話す。
http://mainichi.jp/life/food/news/20100821dde041100017000c.html