
養老 孟司(ようろう たけし、1937年11月11日 - )
は、解剖学者。東京大学名誉教授。 専門は解剖学。

【ばかなおとなにならない脳】
質問
日本人の脳の特徴を知りたいです。
日本人の脳は他の国の人と、どう違うんですか?
それに死ぬまで、絶対に外国人の脳になることはないんですか。
それから、国による脳の違いを教えてください。
香織さん (15歳)高一
まず第一に、日本人の脳で一番特徴のあるのは、言葉に関連した部分です。
そして、日本語くらいへんな言葉はないんですよ。どこが変かというと、漢字を
音訓読みするところなの。音訓読みなんて、そんな読み方をするところは世界中で、他にはどこにもない。
中国語は当たり前ですけど、音読みです。朝鮮語は漢字が入って来たとき全部音読みとして取り入れた。 ところが、日本は漢字に送り仮名をつけて、訓読みにもする。
つまり、漢字を日本語にしちゃったんです。みんなほとんど気づいてないけどね。
それから、「失読」っていって、字が読めなくなる場合、漢字が読めなくなる人と、仮名が読めなくなる人が両方いるんです。しかも、両方読めなくはならない。
実は漢字を読むための場所と、仮名を読むための場所って、脳の中で違う場所にあるんです。
だいたい日本の漢字の読みというのは、一つの漢字に対して、いくつもいくつもあるわけでしょ「重」を"「重」い(おもい)"とも読み、"「重」ねる(かさねる)"とも読む。全然ちがうでしょう。「大」をつければ"「重」大(重大)""「重複」(ちょうふく)"という読みがある。大変だよね。覚えるだけでも。
日本語は、文字と音声を、簡単に結びつけられない言語なのです。
だから、日本人の脳がよその言語で意識活動をしている脳とと違うのです。