孤立深める中国、ワシントンから親中派が消えた
今、中国政府にとっては重大事態が発生しつつあると言っていい。いったいなぜ、こうなってしまったのだろう。
中国外交の失敗
その理由として多くの関係者が指摘していたのは、中国側の「あまりに頑なな非協力的態度」だ。
バラク・オバマ政権としては、発足当初から一貫して、中国側の協力を得るべく秋波を送り続けてきたという自負がある。
問題は、中国側が必ずしもそうは見ていないことのようだ。
スタインバーグ副長官は中国に対し、「中国の台頭が平和的である」ことを再確認する「戦略的保証」を行うよう求めたという。
米国やアジア諸国の対中批判派の懸念を払拭するためのスタインバーグなりの努力だったようだ。
これに対し、中国側は「中国の台頭は元来平和的なものであり、そうした意図を再確認する必要などない」、こうした動きは「共産主義に対する冷戦を再燃させるものだ」として米側のイニシャティブを拒否したという。
オバマ政権で最も親中的と言われるスタインバーグ副長官の努力すら中国側は袖にした。
そうであれば、その後の人民元切り上げ、貿易黒字、イラン・北朝鮮問題などで見せた中国側の非協力的態度に理解を示すオバマ政権高官はほとんどいなくなったに違いない。
戸惑うオバマ政権
それにしても、最近の中国政府の言動には不可解な点が多い。
胡錦濤総書記は米国が下手に出たことを「米国は弱体化した」と誤解し、米国から「さらなる譲歩を引き出せる」とでも思ったのだろうか。
それとも、共産党内部で反米強硬派の影響力が急速に増大したのだろうか。
真の理由は米国も承知していないようだ。
いずれにせよ、こうした態度によって中国側が失いつつある利益の大きさは計り知れない。
米国のある高官は「中国は、過去10年間にアジア地域で獲得してきた外交的得点のほとんどを、この1年間で失った」と述べていたほどである。
米中関係の将来
中国は本来、米国が大好き?
今年8月に発表された中国版の世界大学ランキングでは、上位100校のうち54大学を米国勢が占めた。
どうやら米中関係も、日中関係と同様、本年あたりから「摩擦の多い、より困難な時代」に突入しつつあるようだ。
しかし、これによって今後米中が新たな「対立の時代」に入ると単純に考えることは危険である。
11月4日からオバマ大統領のアジア歴訪が始まる。
訪問先は日本、韓国、インドネシアとインドであり、中国は意図的に外されている。
この種の歴訪があれば、中国側は当然「北京立ち寄り」を求めたはずだ。
それが無視されたのだから、中国側の面子丸潰れは想像に難くない。
しかし、11月11~12日にソウルで開かれるG20会合の際には米中首脳会談が開かれる。
ゲーツ国防長官の訪中や米中軍事交流も動き出す。
ここでも中国側は従来のような非協力的態度に終始するのか、それとも従来の失敗を反省し再び国際協力の方向に舵を戻すのか。
いずれにせよ、今後半年間の米中関係の行方は、東アジアの将来を占ううえで決定的に重要となりそうである。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/4748
>>何億人もの中国人の何十年に渡る努力が1か月で吹き飛んでしまった。
本当は中国人も政府にデモをしたいんだろうなあ。