経常収支指針、具体策先送り=通貨安競争回避-
【ソウル時事】11日からソウルで開かれていた20カ国・地域(G20)首脳会合は12日午後、首脳宣言を採択して閉幕した。世界経済の不均衡是正に向け、経常収支の過度な黒字と赤字を縮小するための「参考ガイドライン(指針)」は、策定が必要との認識では一致したもようだが、数値化などの具体策は先送りしたとみられる。輸出拡大に有利な自国通貨安を促す「通貨安競争」の回避でも合意したもようだ。
今回の会合は、世界経済の不均衡を是正することが最大の課題だった。為替介入や金融緩和によって自国通貨を割安に抑え、輸出を伸ばして景気回復を図ったり、巨額の経常黒字を上げたりする動きが各国・地域で相次いでいた。
首脳会合に先立ち、先月開かれたG20財務相・中央銀行総裁会議では、米国と韓国が経常収支の黒字と赤字を国内総生産(GDP)の4%以内に抑える数値目標の導入を提案した。しかし、反対意見が強かったことから、より緩やかな参考指針として目標を策定することになった。今回の会合でどこまで具体化できるかが焦点となっていたが、導入への道筋を示すにとどまったもようだ。
通貨問題をめぐっても、米国の金融緩和で新興国に資本が流入し、通貨高や資産バブルを引き起こしているため、新興国には米国への批判が強い。人民元切り上げ問題をめぐる米国と中国の対立もあり、具体策を示せるかは不透明だ。
