対北宣伝ビラに反対の動き 「報復攻撃される」
2011.3.28 17:49【ソウル=黒田勝弘】韓国の保守派や脱北者団体などが北朝鮮向けに行ってきた宣伝ビラ活動 が、韓国内の反対で相次いで中断されている。反対しているのは南北境界線近くに住む住民や親北・左派団体など。住民たちは反対の理由として「北朝鮮から報 復攻撃される」といい、北朝鮮の“脅し”に屈したかたちだ。
韓国では北朝鮮による韓国哨戒艦撃沈事件から1年の26日に前後し、事件現場の黄海の白●(=領の頁を羽の旧字体に)島や内陸部の最前線である江原道鉄原など南北軍事境界線付近で、北朝鮮に向けた宣伝ビラ飛ばしが計画されていた。
しかし「北を刺激し南北緊張を高める」として反対する親北・左派団体や生活不安を理由にした一部住民などが、現地で阻止活動に乗り出し、これまで4件の計画がいずれも不発に終わっている。
鉄原では26日、「国民運動本部」やキリスト教系の人権団体、日本の「拉致被害者を救う会」の西岡力会長など約100人による大規模なビラ飛ばしが、トラクターなどを押し立てた地元住民に実力妨害され実現しなかった。
宣伝ビラには世襲後継体制や生活難をはじめとした北朝鮮の実情批判のほか、最近のエジプトやリビアなど中東情勢も盛り込まれ、現金や即席麺とともに大型の 風船で北に送り込まれてきた。これに対し北朝鮮は「該当地域に狙いをつけ報復する」と“警告”し、親北勢力は住民に「北が攻撃してくる」と恐怖感をあおっ てきた。
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