韓国の豚肉価格、海外の2倍!?
韓国の物価上昇率はOECD加盟国で2位
牛肉、ニンニクなど食品価格が特に高く、住宅費も米国に続き2位
流通効率化などの対策が必要
今年3月に発表された韓国の消費者物価上昇率は4.7%だった。これは経済協力開発機構(OECD)加盟34カ国のうち、エストニア(5.2%)に続いて2カ月連続の2位という不名誉な記録だ。
韓国の消費者物価上昇率が、OECD加盟国など主要先進国に比べ非常に高いのは、ごく最近に限った話ではない。11日にOECDが発表したところ によると、2000年から10年までの10年間で韓国の消費者物価は年平均3.1%上昇していた。これは、G7(先進7カ国)平均の1.9%はもちろん、 OECD加盟国平均の2.7%をも上回る数値だ。しかもアジア主要3カ国(中国、シンガポール、台湾)平均(0.9%)に比べ、3倍以上も高い。
■豚肉や牛肉など食品価格が高いのが原因
韓国の物価が先進国に比べ高い主な要因は食品価格だ。2000年以降、G7の食品物価指数は年平均2.1%、OECD加盟国は2.8%にとどまっているが、韓国は4.4%と大幅に上昇した。
これは、豚肉と牛肉の価格上昇が大きな原因となっていた。今年2月に韓国消費者院が実施した調査によると、G7とアジア主要3カ国を合わせた10 カ国の主要都市における豚肉の平均価格を100とした場合、韓国は204だった。これは韓国における豚肉価格が、海外に比べて2倍以上高いことを意味して いる。同じくニンニクは170、牛肉は156だった。
ちなみに09年の調査でも同じような結果が出ていた。当時は豚肉と牛肉の価格がG7平均の3倍、鶏肉も1.4倍高かった。

韓国で豚肉や牛肉の価格が相対的に高い理由は、飼料価格の高騰が大きな原因とされる。畜産にかかる経費の4分の3は飼料が占めているが、韓国は飼料の多くを輸入に頼っている。そのため豚肉の場合、主な輸入先のデンマークやオランダに比べ生産にかかる費用が135%から141%ほど高い。一方、ほかのOECD加盟国は穀物自給率が100%を超えているため、農産物の国際価格が上昇しても、飼料にかかる費用に関しては比較的負担が小さい。
また韓国固有の多段階流通構造も、牛肉や豚肉の価格を引き上げている要因の一つと指摘されている。
■ガソリン価格はほぼ国際水準
賃貸住宅の家賃など住居費も、韓国の物価を引き上げている大きな原因の一つだ。韓国でマンションを借りた場合の家賃は世界で4番目に高く、 OECD加盟国では米国に次いで2番目だ。韓国で3LDKのマンションを借りた場合、09年の家賃は2602ドル(約21万710円)で、家賃が高いといわれる英国の2144ドルや日本の1791ドルを逆に上回っていた。
原油は100%輸入に頼っているが、韓国でのエネルギー価格はOECD加盟国と比べさほど高いというわけではなかった。ガソリン価格に関する情報 を提供するオピネットによると、韓国の1-3月期のハイオクガソリン価格の平均は税金を含め2059ウォン(約154円)で、情報を公開しているOECD 加盟23カ国のうち17位だった。
また2000年以降、OECDにおけるエネルギー価格が年平均6.2%上昇している一方で、韓国は4.7%の上昇にとどまった。国際原油価格の上 昇はそれ以外の消費者物価を引き上げる大きな要因となるが、これは韓国に限った話ではなく、ほかのOECD加盟国にとっても影響の大きさでは同じだ。
韓国経済研究院のチェ・ソングン研究員は「韓国の物価が比較的高い理由は、食費や住居費、教育費の高さが大きな原因となっている」「一般家庭で消費する生活必需品の流通構造を効率化するなど、政府による根本的な物価対策が必要だ」と指摘した。