海運大手3社、好景気でも赤字転落
韓国海運業界で韓進海運、現代商船、STXパンオーシャンの大手3社は、今年第1四半期(1-3月)にそろって赤字に転落した。
最大手の韓進海運が13日発表した第1四半期決算は、売上高が前年同期比14.4%増の2兆2037億ウォン(約1637億円)だったにもかかわらず、営業損益は116億ウォン(約9億円)の赤字に転落した。同社は金融危機の影響で、2009年に営業損益が9425億ウォン(約700億円)の大幅な赤字となったものの、昨年は世界経済の回復で6298億ウォン(約468億円)の黒字に転換していた。
現代商船も第1四半期の営業損益が241億ウォン(約18億円)の赤字だった。同社も09年に営業損益が5654億ウォン(約420億円)の赤字を計上したものの、昨年は6017億ウォン(約447億円)の黒字に転換していた。STXパンオーシャンも第1四半期の営業損益は416億ウォン(約31億円)の赤字で、09年第3四半期以来の赤字転落となった。
海運業は世界の景気動向と密接な関係があり、原材料や輸出入貨物の物流量が営業実績に直結する。最近は世界経済が深刻な低迷局面に入ったわけでもないのに、なぜ海運各社は一斉に赤字に転落したのか。
まず、船舶供給が過剰で運賃が低下したことが挙げられる。海運各社は2007-08年の好況期に韓国、中国の造船所に相次いで船舶を発注した。2-3年後の現在、建造が完了した船舶が続々と市場に投入されている。鉄鉱石、石炭などの原材料を運搬するばら積み貨物船も、工業製品を輸送するコンテナ貨物船も同様だ。フランスの海運コンサルティング会社、アルファライナーは「4月だけで市場に新規投入されたコンテナ貨物船は32隻に達する。船が一度にこれだけ増えるのは初めてだ」と指摘した。
年初来約30%上昇した原油価格も大きな負担だ。昨年1トン当たり平均465ドル(約3万7600円)だった船舶用C重油の価格は今年第1四半期に平均600ドル(約4万8500円)まで高騰した。海運各社の売上高に占める燃料費の割合は当初の20%から23-28%へと上昇した。
状況はばら積み貨物船の方が思わしくない。ばら積み貨物船の運賃水準を示すバルチック海運指数(BDI)は昨年、平均2767ポイントだったが、年初来1300ポイント前後へと約半分に低下した。同指数は英国ロンドンにあるバルチック海運取引所が世界26航路のばら積み貨物船運賃を集計し、算出しているものだ。
海運専門の市場調査会社、クラックソンは今年初め、世界のばら積み貨物船輸送能力が前年比で13%増加すると予想した。しかし、ばら積み貨物船を利用する鉄鉱石、石炭、穀物の輸送量は5%の伸びにとどまる見通しだ。輸送需要に比べ船が多すぎれば、運賃は下落せざるを得ない。
需要低迷の最大の原因は、世界の原材料をブラックホールのように吸い集めてきた中国が景気引き締めに転じ、石炭や穀物の輸入の伸びが鈍ったことだ。
ただし、工業製品を運ぶコンテナ貨物船の業況は好転する可能性が高い。金融危機の震源地となった米国で景気が回復しているためだ。コンテナ貨物市場は、09年半ばから好転した後、昨年末から足踏み状態だが、近く再び改善局面に入るとみられている。
韓国船主協会の関係者は「海運業は景気サイクルに敏感なため、米国をはじめ世界経済が堅調に好転すれば、ある程度のタイムラグを経て、海運景気も好転する」と述べた。
扈景業(ホ・ギョンオプ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版韓国が力を入れたものは、中国と競合し遠からず供給過剰で価格破壊が起きる。
いつもそんな気がする。