シャルル・ダレ(金容権訳)『朝鮮事情』東洋文庫367, 平凡社, 1979.
「朝鮮の王宮は、パリの少しでも余裕ある年金生活者でも住むのを嫌がるようなつまらない建物である。
王宮は、女と宦官で充ちている。 (p. 53)ソウルは、山並みに囲まれており、漢江の流れに沿って位置し、高くて厚い城壁にかこまれた人口の多い大都市であるが、建築物には見るべきものはない。
かなり広いいくつかの道路を除いては、曲がりくねった路地だけがあり、この路地には空気も流れることなく、足にかかるものといえば塵ばかりである。家はふつう瓦で覆われているが、低くて狭い。 (p. 64)