大使館にサイバー攻撃か 機密情報抜き取りウイルスに感染
2011.10.26 11:58 [ネット社会]複数の日本大使館など在外公館のコンピューターが、外部から情報を抜き取ることを可能にするウイルスに感染していたことが26日、外務省への取材 で分かった。特定の企業、機関を狙い機密情報などを盗み出す「標的型メール」によるサイバー攻撃の可能性が高いとみられる。外務省は「これまでに情報漏洩 (ろうえい)は確認されていない」としている。
外務省情報通信課によると、今年6月ごろから在外公館で標的型メールの受信が増加。アジアや北米など複数の在外公館ではウイルス感染が見つかった。感染したコンピューターの台数などは「セキュリティーの問題上公表できない」として明らかにしていない。
同省のネットワークシステム(LAN)では機密情報を扱う公電用と、その他の一般情報を扱うオープンLANに分かれている。今回感染したのはオープンLANで、公電用の感染は確認されていないという。
同課は「三菱重工業の事件が発覚して以降、従来以上にセキュリティー強化に努めている」としている。
官庁や機密情報を持つ企業を狙ったサイバー攻撃をめぐっては、防衛産業大手「三菱重工業」(東京)のコンピューター約80台が感染、警視庁が不正アクセス 禁止法違反で捜査を開始したほか、衆議院でも3議員のパソコンで感染が確認され、25日に対策本部が設置されるなど問題が深刻化している。