ミシュラン初登場 韓国料理「ほうば」 大阪・天神橋
固定観念覆す野菜料理
レストランを星の数で格付けする「ミシュランガイド京都・大阪・神戸・奈良2012」が先
月、発売された。初登場の奈良が話題となったが、もうひとつ注目を集めたのが、初めてミシュ
ランガイドに登場した韓国料理。「韓国料理? 焼き肉ってこと?」というなかれ。一つ星を獲
得した大阪・天神橋の「ほうば」を訪ねてみると、そこには、ふんだんな野菜と魚介類を使い、
季節感を大切にしたヘルシーメニューが待っていた。(岸本佳子)
シックなカウンターとテーブル、あわせて15席ほどのこぢんまりとしたつくり。韓国料理店
というよりは、モダンなカフェのような雰囲気の「ほうば」。代表の新井正彦さん(36)が母
と妻、3人で切り盛りしている。
壁に掛かる「本日のおすすめ」を眺めると、「むかごと海老の煎(ジョン)(チヂミ)」「高
麗人参天ぷら」「松茸のクッス(うどん)」とおいしそうなメニューが並ぶ。肉料理はほとんどない。
「日本で韓国料理というと、辛い、焼き肉、のイメージでしょうか。でもそれでは本来の姿が見
えてこない。韓国は実は世界で有数の野菜を食べる国なんですよ」と新井さんが教えてくれた。
そこでテーブルに運ばれてきたのは、野菜のナムル。ニンジンやジャガイモ、モヤシなどおな
じみのものから、黄ニラ、メロン、マコモダケ、さらにはクレソンといった変わり種も。その数、
なんと15種類。一口いただくと、うっすらとごま油と塩の味と香りが漂うが、かめばかむほど、
不思議なほど野菜のもつ本来のうまみが引き出されてくる。店を訪れた人のほとんどは、まずこ
のナムルを食べてから次に進むそうだ。
「うちの料理は新しい、とよく言われますが、ちょっと違う。古典的な料理法に基づいていま
すが、食材の組み合わせを変えているんです」と新井さん。ナムルにクレソン、チヂミ(ジョ
ン)にムカゴやエビ。固定観念を打ち破るアイデアがグルメをうならせる。
実は新井さんはイタリアンレストランで約10年修業した経験をもつ。自分の店を持つことも
考えていたが、母親が韓国料理店を開くのを手伝うことになった。落ち着いたらイタリアンに戻
ろうかとも考えていたが、そのうち、韓国料理とイタリア料理に共通点が多いことに気づいたと
いう。
「ニンニクと唐辛子を使う。野菜をたっぷりと食べる。どちらも素材を生かすことを大切にす
るので、塩を使ってシンプルな料理。それからイタリアはマンマの味といいますが、韓国はオモ
ニですよね」。すんなりと韓国料理の道に溶け込み、気づけば、イタリアンと韓国料理がタッグ
を組み、星付きレストランが誕生していた。
ミシュランに掲載されたことが、韓国料理を食べてもらうきっかけになれば、と語る新井さん。
目指すのは、「食べることで元気になってもらえる、健康になるような、そんな店にしたい」という。
≪メモ≫ ほうば 大阪市北区天神橋5の3の10。営業時間は午後5時から、午後10時ラストオーダー。コース4000円から、アラカルトも。木曜定休。
3種類のキムチ。この日はキュウリにハクサイ、チンゲンサイ
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/111116/wlf11111616110018-n1.htm
日本人が作った韓国料理なのかな?