K-POPアイドルは、なぜ皆同じに見えるのか?
2011.09.01 エンタメ少女時代、KARAを筆頭に、昨年夏頃から加速度的にお茶の間で目にすることの多くなったK-POPアイドル。
しかしそんな風潮とは裏腹に、こんな声も聞こえてくる。「メンバーの顔と名前の区別がつかない。それどころかグループの区別もつかない」
「何で皆似たようなグループで、似たような曲ばかり歌っているわけ?」
その理由とはなにか? 韓国芸能事情に詳しい『韓流エンタメ日本侵攻戦略』の著者・小野田衛氏に聞いてみた。
作品紹介の中で「視聴率50%超え!」「韓国人の3人に2人は観た映画!」などと記されることもあるが、これも日本人からすると違和感が強い。かつては日本でも巨人戦や紅白歌合戦が国民的な共通娯楽として成立していた時代があった。しかしそれは遠い過去の出来事であり、韓国人がいまだ一斉に熱狂する様を見ていると、没個性なのではないかと疑いたくもなってしまう。
「一概には言えませんが、これらはひとえに熱しやすく冷めやすい韓国人の特性から来るものです。韓国には『鍋根性』という言葉があります。この場合の鍋というのは、底が浅く、すぐ沸騰するタイプのものを指しますが、すぐ沸騰してすぐ冷める韓国人のメンタリティを表しているわけです」
「右へ倣え!」という心理が働きやすい土壌なのだ。
こうした韓国人の「鍋根性」と「右へ倣え主義」。何かが流行すると一気にそっちを向く傾向は、制作者サイドとしてはくみしやすいだろう。売れるものが集中しているため、流れに合わせて同じような作品で攻めればブームに乗りやすいのだから。
「日本のように趣味が多様化した社会というのは、消費者としては恵まれているのでしょうが、ビジネスする側にとってはターゲットが分散していて金儲けには向いていないということも言えます」
「今、日本で一番流行ってる曲は誰の歌?」と尋ねられて即答できる人は少ないだろう。単純に売り上げベースでいえば、嵐、AKB48ということになるのだろうが、実際にその歌をどれくらいの日本人が知っているかといえば、はなはだ疑問だ。
「Wonder Girlsのヒットソングに『Tell Me』という曲があるのですが、韓国では小学生から教師、軍人まで踊りまくるので、Tell Meシンドロームと騒がれたほどです(笑)」
円熟期を迎え、カルチャーの多様化が進んだ日本の芸能界とは対照的に、国内市場が小さく海外に進出するしかない韓国芸能界では、「確実に売れる」が至上命題である。
こうして韓国では2匹目のドジョウを狙い、似たような作品、似たようなグループばかりが溢れかえるようになったという訳だ。
取材・文/スギナミ 韓国得意の皆同じ顔に整形したがる傾向も拍車を掛けているのでは?