阿武隈川から524億ベクレル
福島県の中央部と宮城県南部を流れる阿武隈川の河口から海に流出する放射性セシウムの量が、8月には1日当たり524億ベクレルに上り、東京電力が福島第1原発事故で4月に海に意図的に放出した低濃度汚染水の840億ベクレルを2日で超えることが京都大などの調査で25日までに分かった。
調査を委託した文部科学省は「観測を継続し、セシウムの移行状況をさらに調べる」としている。
京大などは6~8月、阿武隈川の中流と支流、河口で、水中のセシウムの量などを調査。宮城県岩沼市の河口付近では、1日当たりセシウム137が290億5千万ベクレル、セシウム134が233億5千万ベクレル運ばれていると推定した。
福島県伊達市の中流では、セシウム137と134合わせて1日当たり1765億ベクレル。セシウムの9割以上は水中を浮遊する土砂に付着して運ばれ、土砂がせきなどで止められて中流より河口で低くなったとみられる。
事故で大気中に放出されたセシウムは、主に降雨で表土に沈着。その後の雨などで河川に移行したとみられる。今回の調査は、川底を移動する土砂を考慮しておらず、流出量はさらに多くなる可能性もあるという。
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