[ワシントン 12日 ロイター] オバマ米大統領は12日、議会に対し、連邦債務上限を1兆2000億ドル引き上げる計画を正式に通知した。
大統領はベイナー下院議長に書簡を送り、「現在の取り決めを守るには追加の借り入れが必要だ」と述べた。
昨年成立した予算管理法によると、議会は15日以内に反対決議を採決することが可能だが、可決に必要な票は集まらないとみられ、米国債格下げのきっかけとなった昨年夏の債務上限引き上げ交渉のような大きな混乱には陥らない見通し。
ただ、大統領が債務上限の引き上げを要請したことで、共和党が、財政赤字の削減が進んでいないとして大統領への攻勢を強める可能性はある。
大統領は当初、昨年12月30日に債務上限の引き上げを要請する方針だったが、上下院指導部が休会中に各議員が検討できるよう要請の延期を求めていた。
大統領が要請する額が引き上げられた場合、連邦債務上限は16兆3940億ドルになる。
共和党はすぐさま、赤字削減に進展がないと大統領を批判した。
上院予算委員会の共和党有力議員であるジェフ・セッションズ氏は「急増する大統領の借り入れは、米経済の基礎と勤勉な米国民の将来の家計を脅かす」と指摘。米史上で最も予測可能な経済危機へと米国を近づけるものだと批判した。
ベイナー下院議長のスポークスマン、ブレンダン・バック氏は、オバマ大統領の要請について、「大統領が一貫して、赤字抑制に必要な厳しい選択を先延ばしにしていることをあらためて思い起こさせるもの」と指摘した。
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYE80C03W20120113