ソウル駐在特別記者・黒田勝弘
2012.1.17 03:39■貿易1兆ドルとキティちゃん
1970年代の韓国で小学校の運動会を見る機会があった。その応援風景で子供たちが応援歌のようなものを歌っていた。もちろん韓国語だったが「さびしくても、悲しくても、泣かないわ…泣いたらバカよ、キャンディ…」 日本アニメ『キャンディ・キャンディ』の歌だった。
「日韓の子供たちは“キャンディ”で心が通うんだ…」とうれしくなった記憶がある。
実は『鉄腕アトム』や『マジンガーZ』をはじめ日本アニメは早くから韓国に入っていて圧倒的人気だった。昔話を思い出したのは最近、和製キャラクターのキティちゃんが韓国で話題になっていたからだ。
キティちゃんの生みの親である日本の「サンリオ」が、ライセンス契約していた韓国側に無断製造など契約違反があったため、契約を解除したというのだ。
「サンリオ」によるとキティちゃんは世界109カ国に進出しており、韓国での実害は全体売り上げの1%にも満たない。しかし“契約違反”というのでは「チマチョゴリのキティちゃん」もかわいそう?
韓国では昨年、「貿易総額1兆ドル突破!」の祝賀ムードで沸いた。60年代からすると1万倍だという。これはすごい。今や世界9位の貿易大国である。第二次大戦後、経済援助を受けた発展途上国で、援助を与える国に成長したのは韓国だけだ、と誇らしげだ。
だから韓国はもう途上国ではない。先進国に仲間入りしたのだ。だからキティちゃんも、コソコソした契約違反の対象にされるなんてのはゴメンだろう。ちゃんとかわいがってもらわなくっちゃ。
ところで貿易立国でやってきた韓国には「貿易の日」というのがある。毎年、大統領出席の下に記念式が行われ、輸出に貢献した企業や個人に勲章が授与される。
昨年は「貿易1兆ドル達成」でことのほか盛大な記念式が行われたが、その叙勲の中に日本人が含まれていた。元新日本製鉄の故有賀敏彦さんで、夫人が招かれ代わって勲章を受け取った。
有賀さんは、「漢江の奇跡」といわれた韓国経済発展の象徴で日本の対韓経済協力の象徴である国営・浦項製鉄の建設にあたった、日本技術陣の代表だった。
4年前、89歳で亡くなられたが生前、ご本人からその回顧録を送ってもらったことがある。『浦項製鉄の建設回顧録 韓国への技術協力の記録』で「ヨボセヨ会編」という自費出版だった。67年から83年までの16年間、日本人たちの“献身”の記録が収録されている。
建設資金には、日本が国交正常化に際し過去の支配に対する“補償”的な意味で提供した、いわゆる請求権資金が使われた。浦項製鉄は日本が資金と技術を協力することで誕生し、韓国を代表する世界有数の企業になった。
浦項製鉄で韓国側のパートナーだった創業者で社長、会長を務めた朴泰俊氏は昨年12月、84歳で亡くなった。「貿易1兆ドル」につながる韓国経済発展の立役者として、メディアはその業績を大々的にたたえた。
20年以上も前だが、浦項製鉄の成功物語についてさる幹部から「先生もよかったが生徒もよかった」という言葉を聞いたことがある。
「先生もよかった」という日本評価が韓国社会で堂々と語られるのはいつのことだろう。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120117/kor12011703390001-n1.htm
韓国の「遅く目覚めた民族主義」の「洗脳教育」が終わるまで「先生の評価は無い」でしょうw
日本と朝鮮は近くて遠い国ですw