石原都知事に“一発”食らわせた芥川賞受賞者
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
「バカみたいな作品ばかり」(審査委員)、「断るのが礼儀だが、私は礼儀を知らないのでもらうことにした」(受賞者)
日本最高の文学賞である芥川受賞作をめぐり審査委員と受賞者ので舌戦が繰り広げられる珍しい風景があった。
8人で構成された審査委員は17日晩の激論の末、受賞作に田中慎弥氏(39)の『共喰い』と円城塔氏(39)の『道化師の蝶』を選定した。
議論の過程で1956年に23歳の年齢で『太陽の季節』で同賞を受賞した石原慎太郎東京都知事(79)が異義を提起した。
「(賞に値する)作品がない」ということだ。 結局、投票の結果、過半の賛成で受賞作が決まった。
石原知事は6日の記者会見でも「(候補作を)苦労しながら読んでいるが、バカみたいな作品ばかり」と不満を表した。
「作品に心と身体、心身性といったものが感じられない。 本物の、ジェニュイン(正真正銘)のものがない」と一喝した。
石原知事の問題発言で終わるかと思われたが、17日夜、受賞者の一人、田中氏が受賞記念会見で爆発した。
「ワインを2杯飲んできた」という田中氏は会見場に入る時から浮かない表情だった。 終始、斜に構えたような態度だった。
「米国女優のシャーリー・マクレーン(76)が何度もアカデミー賞にノミネートされた末にようやく取ったとき、『私がもらって当然だと思う』と言ってたらしいが、
だいたいそういう感じです」(田中氏は芥川賞5度目のノミネートで受賞した)
そして田中氏は自分の作品を蔑んだ石原都知事を攻撃した。
「私が(受賞を)断って、気の小さい選考委員、都知事が倒れて都政が混乱してはいけないので。都知事閣下と都民各位のために、もらっといてやる」。
それでもまだ怒りがおさまらないかのように「おじいちゃん新党結成に向けていそしんでいただければ」と石原都知事に直撃弾を飛ばした。
一方、石原都知事は18日、「いつか若い連中が出てきて足をすくわれる、そういう戦慄を期待したが、全然刺激にならない」 と述べ、
審査委員を退任すると発表した。
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田中慎弥
山口県下関市出身。山口県立下関中央工業高等学校卒業。幼い頃に父を亡くし、母親と二人暮らしで育つ。
高校卒業以来アルバイトも含め一切の職業を経験せずに過ごした。
20歳の頃より小説を書き始め、執筆に10年をかけた「冷たい水の羊」で2005年、第37回新潮新人賞を受賞し、デビューを果たした。
2007年、「図書準備室」で第136回芥川龍之介賞候補となった。2008年にも「切れた鎖」で第138回芥川龍之介賞候補となった。
2008年、「蛹」により第34回川端康成文学賞を、当時としては史上最年少で受賞する。
同年に「蛹」を収録した作品集『切れた鎖』で第21回三島由紀夫賞を受賞した。2009年「神様のいない日本シリーズ」で第140回芥川龍之介賞候補に、
2011年『第三紀層の魚』で第144回芥川龍之介賞候補になった。2012年、『共喰い』で第146回芥川龍之介賞を受賞した。
働いたことの無いやつに、人の喜怒哀楽が解るのか?
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