JR西日本とJR九州は24日、来年の九州新幹線全線開通に合わせて、山陽・九州新幹線に速達タイプの「みずほ」も設定することを決めた。航空機との競争を意識するJR西日本が、「さくら」より停車駅の少ない列車を設定するようJR九州に求めていた。
「みずほ」を登場させる背景には、「4時間の壁」の存在がある。鉄道の移動時間が4時間を超えると航空機との乗客シェアが逆転するというものだ。

【画像:山陽・九州新幹線用のN700系(エクステリア)】
国土交通省の調査では、関東地方から広島県までの移動手段では鉄道が優位。羽田空港-広島空港間の飛行時間は約1時間半だが、空港までのアクセスや搭乗手続きの時間を含めると3時間程度かかる。 山口県に入ると互角で、福岡県では航空機の客が約9割になる。
近畿地方から鹿児島県に行った人の約9割は、航空機を利用していた。新大阪駅から鹿児島中央駅までは現在、約5時間かかる。一方、伊丹空港-鹿児島空港間のフライト時間は1時間10分。JR西日本とJR九州は航空機への対抗策として、4時間を切る速達タイプの「みずほ」を導入が必要だと判断した。
「みずほ」「さくら」「つばめ」の関係は、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」「ひかり」「こだま」の関係と同じになるという。「みずほ」は、1994年12月まで、東京と九州地方を結んだ寝台特急「ブルートレイン」に使われていた名称で、約16年ぶりの復活となる。車両は、「さくら」と同じ最新型の「N700系」を使用する予定。途中の停車駅を新神戸、岡山、広島、小倉、博多、熊本に絞り、山陽新幹線では300km/h運転をすることで、新大阪駅-鹿児島中央駅間を「さくら」より10分程早い3時間47分で結ぶ見通し。

【画像:山陽・九州新幹線用のN700系(インテリア)】
航空会社にとって羽田や伊丹発着の便は、かつて地方路線の赤字を支える「ドル箱路線」だったが、新幹線が延伸するたび乗客を奪われてきた。実際、東北新幹線や上越新幹線の開業で、羽田-新潟線や羽田-仙台線などの路線を撤退・縮小した。ある大手航空会社の幹部は、「来年以降、羽田-青森線や伊丹-鹿児島線のシェア低下は避けられない」と話す。更に、高速道路の大幅割引・無料化も航空会社を苦しめている。
高速道路無料化、新幹線整備、JAL再建の全てに携わっている政府は、ここに来て難しい判断を迫られている。前原誠司国土交通大臣は20日の閣議後、「航空会社の競争力をつける一つの考えとして、航空機燃料税の軽減を事務方に指示した」と述べた。航空会社にとって大きな負担である航空機燃料税や空港の着陸料などが安くなれば、運賃を安くでき、新幹線との競争力が増すとの期待感もある。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100824/t10013529311000.html
http://www.asahi.com/travel/news/TKY201008230475.html
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100824/biz1008241221003-n1.htm

地図で表すとこんな感じ。
調べたところ、新大阪駅-鹿児島中央駅間は実キロで810.5kmあるそうです。韓国だとソウル駅-釜山駅間を往復するより少し短い位の距離ですかね。
それを3時間47分ですから、速いもんです。