KTX新線開通で国内航空路線の利用客が減少
運賃は半額だが所要時間は大差なし
ソウルに住むサラリーマンのキムさん(37)は、仕事でたびたび蔚山に出張するが、最近よく利用するのはKTXだ。昨年10月までは飛行機をよく利用していたが、11月に京釜高速鉄道の第2期工事が完了してKTXが蔚山に停車するようになったため、飛行機の利用はやめてKTXを使うようになった。 ソウルから蔚山までKTXを利用した場合の運賃は、平日4万6300ウォン(約3470円)で、所要時間は2時間11分だ。
一方、飛行機を利用して蔚山まで行くと、運賃は空港利用料や燃料サーチャージ込みで8万8000ウォン(約6600円)も掛かる。これはKTXのほぼ2倍だ。キムさんは「時間は飛行機の方が1時間ほど早く到着するが、ソウル駅までの時間と金浦空港までの時間、さらに搭乗手続きにかかる時間を考えると、実際の時間差はほとんどない」と語る。
昨年11月に東大邱と蔚山・新慶州を結ぶ京釜高速鉄道第2期工事区間が開通したが、その影響で国内の航空路線が大きな打撃を受けている。
18日に国土海洋部(省に相当)が発表した集計結果によると、最も大きな影響を受けた航空路線はソウル-蔚山便だった。昨年11月から今年4月までの利用客数は30万5000人だったが、これは前年同期の利用客数(50万4000人)に比べると、39.5%も減少したことになる。
ソウル-浦項便も同様で、近くにある新慶州にKTXが停車するようになると、利用客は14万1000人から11万3000人へと19.9%減少 し、搭乗率も53.1%から45.4%に落ち込んだ。一方、KTXを利用してソウルから蔚山に向かう乗客は、開通から6カ月で89万3000人、同じく浦項に近い新慶州に向かう乗客も54万9000人を記録した。ただしソウル-釜山便の減少率はごくわずかで、昨年の同じ期間に比べて利用客数は3.2%減 (119万3000人→115万5000人)、搭乗率は0.6ポイント減(67.5%→66.9%)にとどまっている。
韓国交通研究院のイ・ジャンホ氏は「ソウルと全羅道を結ぶ湖南高速鉄道が完成し、鉄道網が完璧に構築されると、ごく一部を除いて航空機の国内線はほぼ消滅する可能性がある」と予想する。
蔚山市は、このままでは空港を閉鎖せざるを得ない状況になるという危機感から、新たな条例を制定する方向で動き出している。条例には、搭乗率が一定のレベル(70%前後)を下回った場合、赤字の一部を補填(ほてん)するといった内容を盛り込む予定だ。

(表の左端は、縦に「ソウル-蔚山」「ソウル-浦項」「ソウル-釜山」、上段 飛行機の乗客、下段にKTX乗客 飛行機のカッコ書きは、前年同時期との減率)
郭彰烈(クァク・チャンヨル)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版--------------------------------------------------
個人的な見解ですが、こんなの素人が考えても想像のつく現象です。
航空会社が、企業努力や合理化をするか、国にコレイルへの優遇をやめるように是正を求めるのは、初歩の初歩と思います。