大矢アキオの『ヴェローチェ!』
…さよなら、マルタ島の「ほのぼのバス」
2011年9月1日(木) 22時30分
マルタの伝統的バス
カスタムメイド、個人オーナーの路線バス
地中海に浮かぶ小さな島国・マルタ共和国の黄色い路線バスは有名だ。独特のスタイルの発祥は、イギリス領だった第二次大戦後、英軍が残していったトラックのシャシー上に島内のコーチワーカーが独自のバスボディを載せたのが始まりだった。
いっぽう現在走っているクラシックバスのベースは、1950〜60年代にイギリスから輸入したトラックシャシーに、同様に島内で木骨製ボディを架装したものだ。当時のアメリカ製乗用車を色濃く反映させているのが特徴である。
そのマルタ式バスが、近い将来消えることになりそうだ。
これまでマルタの路線バス網は、ダイヤや路線こそ運輸当局とバス事業者組合による管理であったものの、車両自体は民間オーナーによる所有で、ドライバーは雇われた運転士もしくはオーナー自身だった。
ところがこの2011年7月、マルタのバス管理が「アリバ」社に運営が移管された。アリバはドイツ鉄道(ドイッチェバーン)を親会社とし、英国を本拠とする多国籍交通事業者。
移管を機に同社は前述の旧態依然としたオーナーシップ制度からの脱却を進め、同時に欧州排出ガス基準『ユーロ』に適合し、かつ高齢者などにも乗降がしやすい新型の低床式バスに順次切り替えてゆくことを明らかにしている。新型バスはアリバ参入以前から導入が進められていた中国キンロン製が主流になる見込みだ。
筆者もマルタの伝統的バスが大好きだ。1台1台に「パラダイス」などといった名前が付けられた車両の外観はぴかぴかに磨かれ、いずれもオーナーの思い入れがひしひしと感じられる。コクピット周りには通俗的・宗教的装飾が施され、まるで運転士の家に招かれたような、ほのぼのムードが漂っている。
ちなみに降車の意志表示は、運転席のベルに繋がった天井のヒモを引っ張るものが大半だ。
そうした時代感覚を超越した車両を楽しむため、バス停にキンロンの冷房付き新型車両がやって来ても、乗車せずに通過させたりしたものだ。
いつかマルタのバスも、ニューヨークにおける往年のタクシー専用車『チェッカー』の如く、実際はもう走っていないにもかかわらず、映画の中では白々しく登場するようになるのだろう。
キューバにおける革命前のアメリカ車しかり、歴史背景をもったローカルな車は、自動車のグローバル化・均一化が進むなか貴重な存在である。ただし低公害化やバリアフリー化と両立させることは容易でないことを、マルタのバスは物語っている。
《大矢アキオ》
レイランド製シャシーに地元コーチワーカーがボディを載せたもの。フェイスは往年のクライスラー風
ベドフォードをベースにしたバス
首都バレッタのバスターミナルで
1959年型シボレー風テールをもつバス
鉄道のないマルタ島で、バスは各町を結ぶ重要な足
降車は天井のヒモを引いてベルを鳴らす
聖人、家族、ぬいぐるみ……。ある運転席の頭上
新たに導入が進められている中国・キンロン製バス
http://response.jp/article/2011/09/01/161674.html
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貴重な文化遺産が失われていく様で、
何とも勿体ないなぁ。
( ´・д・)
しかし・・・なぜ中国製を?
安けりゃ何でも良いのか?
命が惜しくないのか?
(;゜д゜)
車体前面には下手糞で貧相な簡体字で金龍客車なんて書いて・・・、
怪しさプンプンで、風情もへったくれもあったもんじゃないな。
(;´-д-)
~ 以上 ~
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<中華経済>大金龍客車がマルタにバス輸出、今年はEU向け500台
2011年4月7日、バスメーカーの大金龍客車はアモイ港で、英運輸大手Arrivaグループが購入したバス172台の輸出セレモニーを行った。総額は1500万ユーロ以上で、同社が2005年にEU市場に進出して以来最大の規模となった。中国の各メディアが伝えた。
今回輸出されるバスは全て排出基準ユーロ5をクリアした特注モデルで、7月からArriva社が運営するマルタの路線バスとして使用される。同社が中国製バスを導入するのは今回が初めてだが、大金龍客車は03年にマルタにバス82台を納入した実績があり、故障も少ないと評価は高い。
大金龍客車は05年以来、EU十数カ国に1000台を超えるバスを輸出しており、特にイタリア、フランス、イギリスには100台以上を納入してきた。今年はEU向け輸出台数が500台を突破する見通しで、今後5年以内に売上全体の40%超にあたる50億元を目指すと宣言している。(翻訳・編集/JX)

