記事入力 : 2011/09/15 10:01:06
航空交通管制センターのサーバーに障害
飛行機の離陸に遅れ
中国・日本発の飛行機にも影響
韓国の領空を飛行する全ての民間航空機を統制する航空交通管制センター(ATC)で14日午前、飛行資料を扱うサーバー(重要な情報を提供したり、作業を行ったりするコンピューターのシステム)に、1時間近くにわたって障害が発生した。これにより、韓国を出発する飛行機数十機の出発に遅れが生じたほか、中国や日本を出発して韓国へ向かう飛行機や、韓国の領空を通過する飛行機も出発に遅れが生じる事態となった。
この問題について、航空交通管制センターを管理する国土海洋部の関係者は「航空交通管制センターのサーバーに障害が発生したが、その原因についてはまだ分かっていない」と説明した。
仁川国際空港にある航空交通管制センターは、韓国の空港に離着陸したり、韓国の領空を通過したりする、1日平均約1400機の飛行機の高度や速度、目的地といった飛行情報を前もって入手し、管制業務を行う。同センターのサーバーに障害が生じると、管制官たちが飛行機の正確な情報を入手できず、大事故につながる恐れがある。14日午前10時31分ごろ、航空交通管制センターの飛行資料を扱うサーバーに突然異常が発生したのを受け、国土海洋部(省に相当)は2分後の同33分、仁川・金浦・済州の各空港にある管制所に対し、飛行機の離陸の間隔を1‐2分から4分に延ばすよう指示した。ところが、サーバーが復旧せず、同39分には離陸の間隔を10分に延ばすよう指示した。さらに同47分には、中国と日本にある同様の施設に対し障害発生について通告、韓国へ向かう飛行機や、韓国の領空を通過して欧州などに向かう飛行機の離陸の間隔を10分に延ばすよう要請した。
事故発生から57分後の11時28分ごろ、ようやくサーバーが復旧したため、通常通りの管制業務が再開されたが、仁川・金浦・済州の各空港を離陸する飛行機約20機に30分以上の遅れが生じ、利用者たちが不便を強いられる事態となった。
郭彰烈(クァク・チャンリョル)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

http://www.chosunonline.com/news/20110915000033
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記事入力 : 2011/09/15 10:03:14
航空機管制センターが「まひ」、あわや大惨事
「空中衝突する恐れも…」
「第2航空交通管制センター」推進
14日午前、航空交通管制センター(ATC)に障害が発生したため、韓国国内の空港を離陸する予定だった航空機数十機の出発が遅れるなど、大きな混乱が生じた。
同日午前10時40分に乗客131人を乗せ仁川国際空港を出発して米国ワシントンに向かう予定だった大韓航空旅客機は、予定時刻より31分遅い11時11分に出発した。10時50分に乗客135人を乗せて中国・上海浦東に向け出発するはずだったアシアナ航空旅客機は32分遅れの11時22分に離陸。両航空会社は「管制システム障害で出発が遅れている」と案内放送を繰り返したが、乗客たちは機内や空港のロビーで約30分待たされた。
障害が発生した飛行情報サーバーは、韓国国内の空港から離陸する航空機や、日本・中国など近隣諸国を離陸し韓国領空を通過する航空機に関するあらゆる情報が入っている。管制センターではこの情報に基づき管制を行うため、同日の障害で管制官たちは離陸する航空機の正確な情報を確認できなくなった。
国土海洋部(省に相当)関係者は「東京に向かうべき飛行機を北京に、米国に向かうべき飛行機をヨーロッパに送り出してしまう恐れもある。しかも、航空機の高度を誤って判断し、ほかの航空機と空中衝突を起こす可能性もゼロではなく、危うい状況だった」と話した。
航空交通管制センターはこのため、障害発生後に離陸間隔を10分に延ばし、管制官が滑走路上のパイロットと逐一交信しながら、正確な飛行情報を確認した上で離陸を許可した。
幸いにも障害は1日のうち便数が最も少ない午前中に発生したため、大混乱は避けられたが、航空業界では「起きてはならない事故が起きた」としている。
このような事故が再び発生し復旧が遅れれば、大混乱が発生する可能性が高い。それは、航空交通管制センターが1カ所しかないためだ。航空業界関係者は「航空交通管制センターが2カ所以上あれば、1カ所で障害が発生しても別の場所でコントロールできるため、被害を最小限に抑えられる」と話す。海外ではほとんどの国が複数の航空交通管制センターを運営している。このため、政府も「第2航空交通管制センター」を首都圏でない地域に建設する方向で推進しようとしている。

郭彰烈(クァク・チャンリョル)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/news/20110915000034
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記事入力 : 2011/09/16 15:07:07
非常用の済州管制センター、機能発揮できず
韓国政府は国内に1カ所しかない仁川航空交通管制センターでのシステム障害などに備え、済州空港内に非常用航路管制センターを設置した。ところがこの非常用管制センターは、非常時にその役割をまったく果たせなかったことが分かった。これは14日、仁川航空交通管制センターの飛行情報サーバーが1時間近くまひした際に明らかになった。
2004年11月に仁川航空交通管制センターでソフトウエア障害が発生し、64機の離陸が遅延した事態を受け、政府は済州空港管制塔内に非常用航空交通管制センターの機能を果たすための航路管制センターを設置した。
ところが済州空港には現在、この非常用システムを操作するのに必要な「地域管制手順限定(非レーダー管制)」と「地域管制監視限定(レーダー管制)」の資格を持つ管制官が常駐していないことが、国会国土海洋委員会所属の田麗玉(チョン・ヨオク)議員=ハンナラ党=によって15日明らかになった。
田議員は「14日に発生したサーバー障害がさらに深刻化し、非常事態が続いていたならば、済州空港がその役割を果たさなければならない状況になっていたかもしれない。ところが済州空港には必要な資格を持った管制官が常駐していないため、非常時にシステムを操作することができない状態だった」と指摘した。
この問題について国土海洋部(省に相当)の関係者は「非常時は済州空港の管制塔に勤務する管制官が一時的に管制業務を担当し、仁川から派遣される管制官に業務を引き継ぐことになっているため、非常事態への備えに大きな問題はない」「14日の場合、航空機の航跡を示す主要な機能は正常に作動していたため、管制業務を済州空港に引き継ぐ必要はなかった」などと説明した。しかしある航空専門家は「済州空港に非常事態に備える機能を備えるためには、済州空港の管制官に資格を取得させるなど、教育を施した上で直ちに対応できる体制を整えておくべきだ」と指摘する。
一方、事故原因について調査している国土海洋部は「入力ミス」が原因と推測しているが、ハッキングの可能性についても引き続き調査を行う方針だ。
障害を起こした飛行情報サーバーは、メーンサーバーに問題が発生した場合には補助サーバーが自動的に作動し、業務を行う仕組みになっている。ところが今回は問題が発生した直後、システム管理者が何の措置も行っていないのに突然、業務がメーンサーバーから補助サーバーに移り、再びメーンサーバーに移るという異常が繰り返し発生した。
国土海洋部の関係者は「航空機関連のデータを入力する際には決められたフォーマットに従って操作する必要があるが、これに従わない場合には障害が発生することもある」と説明した。国土海洋部は正確な原因を突き止めるため、ここ数日の間にサーバーに入力されたデータを収集し、この内容を、サーバーを開発した米ロッキード・マーチン社に送った。
一部では、北朝鮮など外部からのハッキングによるテロの可能性も排除できないとの指摘もある。しかし国土海洋部の関係者は「飛行情報サーバーは外部とは完全に遮断された単独システムで、今回もサーバーを再稼働した際にすぐ正常に作動したため、ハッキングの可能性は低い」と話した。
海外でも航空機管制システムの障害が「航空大乱」に発展するケースは少なくない。英国では2004年、管制センターのコンピューターが故障し、ヒースロー空港での離着陸が丸1日中断する事態が発生した。また10年3月には、日本の国土交通省東京航空交通管制部の管制システムで障害が発生し、200便以上の航空機が欠航したほか、1440便の離着陸が最大で6時間30分にわたり遅れた。
14日の障害について国土海洋部は「管制がマヒし、空中で衝突などの大事故が発生するほど深刻な状況ではなかった」と説明しているが、複数の航空専門家は「今回のような状況が長時間続いた場合、航空機を誤って誘導し、大事故につながりかねない非常に危険な状況だった。決してあってはならない事故だった」と指摘した。

郭彰烈(クァク・チャンリョル)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/news/20110916000063
http://www.chosunonline.com/news/20110916000064
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たった一箇所の航空管制センターで、
アジアのマングース・・・もとい、
アジアのハブ仁川空港を有する韓国全土の管制を受け持つなんて、
スタッフはよほど優秀なのね。
韓国の空だって広いだろうに。
・・・などと言ってみる。
( ´・∀・)b
そして非常用管制センターは、
「仏作って魂入れず」
ってことなのかな。
意味ねぇ。
( ´-д-)
障害発生の原因は、
外部からのハッキングの可能性は低いなんて書いてるけど、
じゃなければ良いね。
( ´・∀・)b
~ 以上 ~
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(おまけ)
こういうのは計画停電っていうのかな?
無計画な様だけど。
安い電力には理由がある?
( ´・ω・)p
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記事入力 : 2011/09/15 17:00:33
韓国各地で突如停電
15日午後3時ごろ、ソウル、釜山、仁川、光州各市をはじめ、京畿道、全羅南・北道、忠清北道など全国各地で同時多発的に停電となる事態が発生した。
午後4時30分現在、ソウル市内の永登浦区汝矣島洞、竜山区漢南洞をはじめ、瑞草・松坡・陽川各区などで電力の供給が途絶えたほか、京畿道北部や釜山、仁川なども停電エリアに含まれているとのことだ。
知識経済部(省に相当)によると、この日各地で停電が発生したのは、残暑により電力需要が増加したためだという。しかし、停電の正確な原因についてはまだ把握できていないとのことだ。
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版

http://www.chosunonline.com/news/20110915000068
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記事入力 : 2011/09/16 10:29:21
停電:マニュアル役立たず、大混乱五つの原因
15日に韓国全土で発生した前代未聞の大規模停電は、電力の需要量と供給量を調整する電力取引所がマニュアル通りの措置を取らず、さらにそれを管理・監督する立場にある知識経済部が事前、事後の適切な対応を怠ったことが決定的な原因だった。政府や政府系企業には全てマニュアルが備えられているが、停電発生時には役に立たなかった。国家電力需給管理指揮部は、右往左往した挙句、とんでもない措置を下した。
同日の停電により、ソウル市江南区にある韓国電力公社の本社ビルでも一部照明が消えた。まさに国家電力供給指揮部の「機能停止」を象徴するかのようだった。現代産業開発の本社ビルなど周辺の建物も停電で真っ暗になった。今回の大規模停電は、関係機関のシステムが全く機能しなかった人災ではないかとの指摘が出ている。
1.知識経済部に事前報告なし
知識経済部(省に相当)は同日、電力取引所から事前にいかなる報告も受けていなかった。電力取引所は同日午後3時の停電発生直後、知識経済部に最初の報告を行ったが、担当部署である電力課長が「会議中」だったことから、10分遅れで報告を受けた。知識経済部の関係者は「電力取引所はマニュアルを守らなかった面はあるが、既に停電措置が実施された後で、それを覆すのは難しかった」と話した。知識経済部は、事後報告を受けても、何の措置も取ることができなかった。
2.安易な電力需要予測
知識経済部は、電力取引所に対する管理・監督を怠ったばかりではない。今回の事態を引き起こしたのは、電力需要の予測がでたらめだったからだ。同部は今年6月27日から9月2日までを「非常電力需給期間」に指定していた。この期間は夏の冷房需要が増大するとみて、発電所をフル稼働した。同部は残暑が続いたため、非常電力需給期間を9月9日まで1週間延長したが、半ばに秋夕(チュソク=中秋節)の連休があるため、企業の電力需要が減ると判断し、それ以上の期間延長は行わなかった。ところが、全国の気温は秋夕連休にも30度を超え続け、連休明けで企業が通常の操業体制に戻っても、非常需給態勢を取らなかった。15日も日中の気温が首都圏で32度まで上昇し、冷房需要が増加したが、発電所は整備中を理由に運転を中断したままだった。
知識経済部は今月7日、夏の電力需要期が事実上終わったとみて「今夏の電力ピークには電力不足が生じなかった」と自画自賛する資料を発表していた。

3.マニュアルを無視した電力取引所
韓国政府は電力の安定供給に向け、常に予備電力を400万キロワット以上確保している。もし電力需要が増大し、予備電力が400万キロワット未満となった場合には、電力取引所は予備電力減少の度合いに従い、発電所の運転を増やしたり、節電を呼び掛ける「アクションプラン」を立てていた。しかし、今回の停電では、電力取引所がこうしたマニュアルを無視したのではないかとの指摘が出ている。
電力取引所は、予備電力が瞬間的に148万キロワットまで減少した事態に慌てて、最も深刻な事態に実行する停電に踏み切った。マニュアルでは予備電力が100万キロワット未満となった場合に、停電などの措置を取るよう定めている。しかし、取引所はその規定を守らず、国民を混乱に陥れた。

4.発電所25基が一斉に整備入り
発電所の整備は、徹底した電力需要予測に基づき、知識経済部、韓国電力公社、電力取引所、韓電の発電子会社が協議の上で実施しなければならない。発電子会社が整備目的で発電所の運転を中止する場合、電力取引所の承認を得るよう義務付けられている。しかし、停電発生当時は、残暑が続いている状態にありながら、全国で25基(原発3基を含む)が整備を理由に運転を中断していた。25基の発電容量は834万キロワットに相当する。このうち半分が正常に稼働していれば、非常事態が起きることはなかった。
5.指揮系統の職務怠慢
全国162万世帯が停電となった事態は、電力の生産と供給の総責任者である知識経済部、電力取引所、韓国電力公社、発電子会社のシステムが非常時に全く機能しなかったことが原因だ。今月2日には、残暑の影響で予備電力が今年夏で最低の544万キロワットまで減少した。
それでも知識経済部は9日、夏の電力非常需給期間が終了したという理由で予定通りに発電所が一斉に整備に入ることを認め、韓国電力公社、電力取引所、発電子会社もそれに異議を唱えなかった。今回の大規模停電は、電力需給をコントロールする指揮系統の全体的な事なかれ主義が招いた事態と言える。

朴淳旭(パク・スンウク)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/news/20110916000033
http://www.chosunonline.com/news/20110916000034
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記事入力 : 2011/09/16 10:03:22
停電:マニュアル無視に予告なし
電力需要の急増に電力取引所職員が当惑
電力供給に余裕があるにもかかわらず計画停電
5時間にわたり162万戸で電力供給が途絶える
ソウル市江南区にある韓国電力取引所中央給電所は、全国の発電所の発電量や送電・配電の状況を管理するコントロールタワーだ。15日午後2時ごろ、電力取引所の職員は16個の50インチ大型モニターを連結して作った超大型スクリーンを見つめながら、ぼうぜん自失状態となった。スクリーンに表示される電力需要状況を示す曲線がほぼ垂直に上昇していたからだ。午後3時が過ぎると、予備電力は343万キロワット(午後2時から3時までの平均)にまで落ち込んだ。過去最低のレベルだ。予備電力が400万キロワットを下回ると、非常体制に突入することになっている。
予備電力が過去最低のレベルに落ちた午後3時11分、電力取引所の幹部はこれまで経験したことのない事態に当惑した。マニュアルに書かれた内容も忘れてしまった。電力取引所の廉明天(ヨム・ミョンチョン)理事長(元知識経済部〈省に相当〉地域特化発電特区企画団長)は計画停電を急きょ指示した。大規模停電を防ぐため、一部地域を対象に、事前に電力供給を強制ストップする措置だ。しかし計画停電は予備電力が100万キロワット未満に低下した場合に下すことになっている。そのため廉理事長の指示はマニュアルを無視したものだ。しかし電力取引所の中には、廉理事長に対し「まだそのような対応をすべき段階ではない」と進言する人間は誰もいなかった。
指示を受けた電力取引所運営本部のチョ・ボムソプ本部長は、全国にある韓国電力の支社に計画停電を指示した。支社の側も指示内容を確認せず、直ちに計画停電を開始した。マニュアルでは、計画停電を行うには知識経済部から事前の承認を受けることになっているが、予備電力の減少に慌てふためいた電力取引所は事後報告で済ませることにした。電力取引所の関係者は「午後3時に秒単位で予備電力をチェックすると、一時は148万キロワットにまで低下したが、マニュアルには100万キロワット以下に低下することが予想された場合に、初めて計画停電を行うことになっている」と説明した。
国民には計画停電に対する何の予告も説明もなかった。首都圏46万戸、江原道と忠清南北道22万戸、湖南(全羅南北道)34万戸、嶺南(慶尚南北道)60万戸の計162万戸が突然、30分間にわたり停電した。午後4時35分には予備電力が安定状態の400万キロワットにまで回復した。午後7時48分、停電の総責任者である崔重卿(チェ・ジュンギョン)知識経済部長官が国民に謝罪した。午後7時56分、電力供給は正常に戻った。
全洙竜(チョン・スヨン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/news/20110916000027
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記事入力 : 2011/09/16 10:01:43
停電:平穏な午後、暗黒の5時間
「まるで恐怖映画のようだった。完全にストップした真っ暗なエレベーターの中に5時間20分も閉じ込められていた。5歳の子供は驚いて泣き叫び、エレベーターが突然落下しないかと恐怖に震えた」(ソウル市城北区の主婦・37)
15日午後に予告なく発生した全国的な停電で、韓国全土がまひした。午後3時ごろから各地で突然停電が起き、都心のオフィス、商店街、工業団地の小規模工場、野球場、映画館、ショッピングモールなどが大混乱に陥った。主な病院では、非常用発電機を稼働させ、大きな問題はなかった。
■「エレベーターから出られない」 通報殺到
午後3時10分ごろに突如停電が始まり、ソウル市の江南区、永登浦区一帯では、エレベーターが止まる事態が続出した。同時に消防署には119番通報が殺到した。消防防災庁によると、午後6時までに全国で「エレベーターに閉じ込められた」との通報が944件に達した。ソウルだけで365件の通報があった。保険会社に勤務するユン・ヨンスさん(41)は「客との約束で外勤に出たが、エレベーターに30分以上閉じ込められた」と話した。
■消えた信号、道路は混乱
信号が消え、都心では車の流れが混乱した。ソウル市江南地区の主要交差点、永登浦区一帯、新大方洞などで信号約250カ所が消えるか誤作動し、各地で渋滞が起きた。基地局の停電で携帯電話も一部が不通となった。会社員(57)は「携帯電話を使用中に『受信不能』というメッセージが出て、30分以上電話が使えなくなった」と話した。
■野球場も真っ暗に
午後6時半ごろ、ソウル市の木洞球場では、プロ野球ネクセン対斗山戦が試合開始から14分後に停電のため中断した。1回裏のネクセンの攻撃中に全ての電気設備が使えなくなり、観客は停電が復旧する午後7時50分まで暗闇の中、席に座って待つしかなかった。観客(32)は「試合があるのを知っているのに、球場の照明まで消してしまうのはあんまりではないか」と不満げだった。

野球場の照明が消え、選手も観客も慌てた表情。ソウル市の木洞球場で行われていたプロ野球ネクセン対斗山戦は、
停電で試合が中断し、斗山の選手らはグラウンドに座り込んで、停電復旧を待った。/写真=キム・ジェヒョン記者
■動く歩道もストップ、すわ転倒事故
イーマート、ロッテマート、ホームプラスなどの量販店も突然の停電で混乱に陥った。忠清南道天安市のホームプラスでは、店内の動く歩道が突然停止し、転倒事故が起きる寸前だったという。簡易投稿サイト「ツイッター」への書き込みによると、ソウル市内のイーマートでは急な停電で従業員が店内を駆け回り、混乱した状況だったという。
■ATMもストップ
農協では全国221の支店の現金自動預払機(ATM)が一時使用不能となったが、間もなく復旧した。それ以外の金融機関では、ネットワークがすぐに復旧し、顧客への被害はなかった。ソウル市中区の新韓銀行清渓支店では、午後3時40分から20分間停電したため、非常用電力でATM4台のうち2台を稼動させた。しかし、店頭ではコンピューター入力ができなくなり、多くの客は帰らざるを得なかった。
■映画よりもパニック
映画館の多くは、非常用電力で上映を続けたが、そうした設備がない映画館では払い戻しを求める騒動が起きた。ツイッターには「母と映画館に行ったが、上映終了の30分前に停電が起きた。事情が分からない母と私はただおろおろするばかりだった」といった書き込みが見られた。
■養殖場のヒラメが集団死
江原道江陵市江東面にあるハンドン水産の養殖場では、午後4時ごろから30分間停電し、直径7.5メートルの円形水槽9個で飼育されていたヒラメ約1万5000匹が死んだ。
ユ・ドングン社長(54)は「停電をあらかじめ通知してくれたならば、対策を講じることができたのに」と怒りをぶちまけた。

江原道江陵市の養殖場では、水槽の酸素供給が途絶え、ヒラメが集団死した。
従業員が死んだヒラメをすくい上げている。/写真=キム・ジファン客員記者
江陵=洪瑞杓(ホン・ソピョ)記者
李美智(イ・ミジ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/news/20110916000025
http://www.chosunonline.com/news/20110916000026
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記事入力 : 2011/09/16 10:27:18
停電:KBSは「テロップ報道」だけ
15日午後、韓国国内で同時多発的に停電となる事態が発生し、各地で大きな混乱が生じたが、災害報道を主管するKBSは停電のニュースを詳細に報じることなく、対策を伝えるなどの災害放送体制も全く取っていなかった。
KBSは停電が発生した直後、テロップ(字幕)でしばらく停電の速報を伝えただけで、特別放送に切り替えるなどの体制を取らず、予定通り通常の番組を放送した。そのため、ツイッター(簡易投稿サイト)などでは「停電は災害ではないのか」などといった不満や批判の書き込みが相次いだ。
これに対し、KBS側は「停電は大雨や地震などと違って、人命被害が発生したわけではないため、災害放送体制を取るなどして長時間にわたり報道するのは難しい」と説明している。
パク・セミ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版