2大会連続で準々決勝敗退。またしても韓国によって、U-20ワールドカップへの道を断たれた。
2年前の前回大会で7大会続いた世界大会出場を逃し、借りを返すべく挑んだU-19アジア選手権。だが、結果はまったく変わらず、同じ相手に同じステージで敗退した。
前回大会に関して言えば、完全なる力負け。日本の腰の引けた戦いが傷口を広げた感はあったものの、正直、その後U-20ワールドカップでベスト8に進出する韓国とは、実力差があった。
しかし、今回は違う。実力、あるいは総合力という言い方をするなら、両国間にそれほどの差はなかった。
にもかかわらず、日本が敗れたのは、相性の問題があったからだ。
この試合、日本のDFライン4名の平均身長は173cm。CBふたりに限定しても176cmだ。控えを含めて、日本に180cm超のDFはひとりもいない。
「ロングボールの対応はこのチームの課題。しっかりとポジションを取り、しっかりとヘディングではね返すなど、足りないところがあった」
準々決勝後、布啓一郎監督が話していたように、DFの高さにはそもそも不安があった。そのため、セットプレイのディフェンスを考えると、FWの指宿洋史(194cm)、あるいは杉本健勇(187cm)が欠かせないというのが実情だったのだ。
単純な高さだけの問題ではない。体の強さや使い方という面でも日本は劣り、グループリーグ最後のヨルダン戦でさえ、前線の長身FWめがけてロングボールを放り込まれると、ボールキープから体ごと押し込まれ、かなりの苦戦を強いられていた。
これに対し、今回の韓国はロングボール主体の攻撃を得意とするチーム。準々決勝前日も、布監督は「かなり低い位置からでも入れてくる」と、韓国のロングボールを警戒していた。
だが、韓国のロングボールは予想以上に徹底されていた。実際、韓国のチャンスの多くは、GKのパントキックから生まれている。DFから入れてくるロングボールに対しては、前線からのプレッシャーで対応できるとしても、GKのパントキックを出どころで抑えるのは不可能だ。
要するに、蹴られたボールに対応するしかないわけだが、「相手のFWがでかくて、対応するのに時間がかかり、前半はほとんど競り負けてしまった」(DF遠藤航)。
また、一発ではね返せないのは仕方ないにしても、セカンドボールまでことごとく拾われては、劣勢を強いられるのも必然だった。
「DFもがんばって競ってくれてが、セカンドボールを拾われたのもあるし、こっちが拾ったボールもうまくつなげなかった」(MF六平光成)
今大会の会場は総じてピッチコンディションが悪く、ショートパスを武器とする日本に比べ、韓国は芝の悪さに影響されにくいという強みがあったのも確かだろう。
ただし、「相性の問題」だと言ったのは、決して運が悪かった、という意味ではない。
今回の韓国には「ロングボール主体の攻撃しかなかった」という意味で、相性が悪かったのは事実だが、その種の攻撃に対して日本には、明確な弱点があったのも事実なのだ。
それは、決してこの世代に限ったことではない。A代表に目を向ければ、中澤佑二、闘莉王に続くセンターバックの人材に頭を悩ませている。日本全体が抱える課題にもかかわらず、育成段階で有効な対策は講じられないままだ。
南アフリカでの日本代表の快進撃、さらには、ザッケローニ新監督の就任で、再びサッカーが注目されつつある。
だが、明るい話題ばかりが注目を集めるその陰で、日本サッカーの未来には暗い影が差している。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20101011-00000302-sportiva-socc