憲剛にトルコ1部チームが2億円オファー…川崎
解散式でチームメートと写真に納まった川崎・中村(中)
川崎の日本代表MF中村憲剛(30)に、トルコ1部リーグ4位につけている強豪カイセリスポルが獲得オファーをだすことが8日、分かった。関係者によると、ショタ・アルベラーゼ監督(37)が直々に獲得を熱望、欧州チャンピオンズリーグ出場権獲得への切り札に考えており、年俸総額約2億円のオファーとなるという。また、クラブ側は熱意を伝えるため、来週にも憲剛をトルコへ招待し、施設見学させることを計画している。
欧州から超VIP待遇のオファーが届く。カイセリスポルは国内リーグで現在4位につけている。トルコ1部リーグの欧州CL出場権は2位以内に与えられるため、憲剛が切り札に指名された。年俸総額は約2億円という破格の条件を提示するという。
指揮官自ら獲得を熱望している。アルベラーゼ監督は、来年1月の移籍市場での補強候補として、憲剛とベンフィカの元アルゼンチン代表MFパブロ・アイマール(31)に絞って、調査をしてきた。このほど、局面を打開できるスルーパスだけでなく、ゴール前へ飛び出す動きと卓越した戦術眼を持つ憲剛に決め、ゴーサインを出した。
誠意を示すため、カイセリスポルは憲剛をトルコに招待するプランを決定した。カイセリ市の雰囲気だけでなく、クラブの施設を見学してもらい、魅力を伝えるというもので、世界遺産のカッパドキア(首都アンカラ南東のアナトリア高原の火山によってできた大地)も近いため、観光をかねて訪問してほしいという。
今夏、憲剛は欧州の複数クラブからリストアップされた。欧州の代理人関係者によると、現在もドイツ1部リーグを始め、複数クラブが身分紹介しているという。契約は今季で満了し、川崎は7日に来季の条件を提示した上で、慰留を申し出ている。憲剛は「こんなに悩んだことは初めて」と、川崎で来季もタイトルを目指すか、小さい頃からの夢だった欧州挑戦かの選択で揺れている。
◆カイセリスポル 1966年、トルコ中央部のカイセリ市に設立。2006年に国内カップ戦、08年に欧州インタートト杯を制し、強豪クラブへと成長した。今季、アヤックスなどで活躍した元グルジア代表FWのショタ・アルベラーゼ監督が就任。現在、2位のブルサスポルとは勝ち点差2の4位につけている。本拠地はカディールハス・スタジアム(収容3万2864人)。
◆トルコ1部リーグ(トルコ・シュペルリグ) 1959年に設立。現在は18チームで、8月に開幕し、5月に終了する。欧州サッカー連盟(UEFA)のリーグランキングは9位のポルトガル、10位のオランダに次ぐ11位。昨季はブルサスポルが優勝した。1位に欧州CL、2位に欧州CL3次予選の出場権が与えられる。同リーグに所属していた日本人としては、06―07シーズンに川崎MF稲本潤一がガラタサライでプレーした。