パスゲーム中、笑顔で指示を与えるザッケローニ監督 Photo By スポニチ
アジア杯(来年1月、カタール)に向けて国内合宿中の日本代表は29日、大阪府内で2部練習を行った。アルベルト・ザッケローニ監督(57)は98~99年シーズンにACミランでセリエA優勝を果たした際に採用していた3―4―3の新システムの導入に着手。カタール入り後は日本が慣れ親しんだ4バックに戻す方針を示したが、試合展開次第では切り札的なオプションとなる。
ついに独自色を出し始めた。8月末の就任から約4カ月。大阪合宿3日目の戦術練習でザッケローニ監督が3―4―3の新システムの導入に乗り出した。守備陣を置かずにビルドアップの形を入念にチェックし「国内合宿では3バックを試そうと思っている。どうなるか分からないが、オプションとして試す」と説明。何度もトレーニングを止めて、サイドにボールが入った際のポジショニングやボールのもらい方、動きだすタイミングなど細かく指示を出した。
ザックの代名詞とも言えるシステムだ。ACミランを指揮した98~99年シーズンに3―4―3布陣を採用。マルディーニ、レオナルド、ビアホフらを擁してセリエA優勝を果たした。00~01年シーズンには3バックを貫こうとして、ベルルスコーニ会長と対立。最後まで主張を曲げずに解任の要因になったほど、こだわりを持っている。
現在の世界の主流は4バック。日本代表も3バックは08年3月26日のバーレーン戦(●0―1)以来採用しておらず、W杯南アフリカ大会では4―3―2―1で16強進出を果たした。それだけに長谷部が「個人的に3バックはやったことがない。サイドに人数をかける分、中央が薄くなる」と話すなど、戸惑いも見られた。
指揮官は「カタールに入ってからは4バックに戻すつもり」とアジア杯では戦術が浸透している4―2―3―1を基本布陣に戦う方針。その上で「人材を基にチームをつくることに変わりはない」と選手の適性次第では今後、本格導入する可能性も示唆した。30日にはさらに4―3―3で紅白戦を行う予定。新布陣は2大会ぶりの優勝を目指すアジア杯で貴重なオプションになる可能性を秘めている。 【アジア杯日程 日本代表メンバー】