トップ下で香川弾!ザック日本の中心任せろ!
切れのあるドリブルを見せる香川
ザック・ジャパンが“香川システム”でアジア杯制覇を目指す。大阪・堺市で強化合宿中の日本代表は30日、紅白戦を行い、3トップの左でプレーした香川真司(21)=ドルトムント=が後半ロスタイムに決勝ゴール。29日から採用した3―4―3の新システムは香川がトップ下でプレーできるなど攻撃の自由度が増す。ブンデスリーガ17試合で8ゴールを挙げている得点感覚を最大限に生かしアジア王者の座を奪回する。
無料公開され3034人収容のスタンドが埋まった紅白戦で、香川が輝いた。ラストプレーとなった後半ロスタイム、左サイドからドリブルで突き進むと、ペナルティーエリア付近から左足でループシュートを放った。圧巻の“サヨナラゴール”で勝利に導き「いい形で決められました」と満足そうに振り返った。
紅白戦でゴール右隅にループシュートを決める香川(右は内田)
指揮官はアジア杯のオプションとして、従来の4―2―3―1に変わって攻撃的な3―4―3のシステムを導入。新生日本代表では全4試合で左MFとして先発している香川だが、自分の右にトップ下の本田圭がいたため、プレーエリアは左サイドに限定されがちだった。10月のアルゼンチン戦前にはトップ下での出場を希望して本田圭に“挑戦状”を叩き付けたこともあるだけに、新システムを大歓迎した。
香川「今までは左で限定されたから窮屈でやりづらかった。今回は自由で真ん中にも行ける。真ん中でやりたいという思いが(プレーに)表れているのかな」
ドルトムントではリーグ17試合で8得点、カップ戦も含めると12ゴールを挙げ、前半戦のMVPに選ばれた。「この2か月でゴールに対する意識やゴール前の落ち着きが成長している」。現在の代表で最も得点能力の高い男は紅白戦であえてサブ中心の組に入れられた。香川の攻撃と、主力組の守備をあえてぶつけて両方を強化するためだ。
ザッケローニ監督は「3トップの下にフラットに(中盤の)4人がいればブロックできる」と守備面の負担軽減も力説。「ジョージ・ウエアと香川は全く違う」と、かつてACミランで「リベリアの怪人」と呼ばれた教え子を例にとって、新たな3トップ像を築くつもりだ。自由を手にした香川を軸にして、2大会ぶりのアジア王座を奪いにいく