サッカー日本代表の南米選手権(7月1~24日、アルゼンチン)出場問題で、Jリーグは12日に開いたJ1実行委員会で、同選手権出場を目指す日本サッカー協会の方針を支持することを決めた。チーム編成は欧州組を中心とすることを条件に、部分的なJリーガー供出を許可。東日本大震災の影響で一時は辞退が決まっていた大会への出場が、事実上確定した。
日本の南米選手権出場が、14日の日本協会理事会での正式決定前に、ほぼ決まった。Jリーグ・中西大介事務局長は「参加の方向を支持するとの結論が出た」と、J1全クラブが出場を“承認”したことを明かした。
異例の並行開催をJが受け入れた。Jは同選手権中の7月に、大震災の影響で延期したJ1リーグ戦5節分を組み込む方針(15日発表)。代表に選手を送るクラブは戦力、集客面でマイナスとなるだけに、同選手権参加に難色を示していた。
だが実行委に小倉会長ら協会幹部が出席し、協力を要請。南米連盟とアルゼンチン協会が「復興を支援する大会にしたい」と出場を熱望していることなどを説明し、理解を得た。Jリーグと代表戦が並行して行われるのは、97年秋のフランスW杯アジア予選以来だ。
ただ「並行開催でJの価値が下がるのと、公平さが欠けるのは最小限にしたい」と中西事務局長。そのため「一定数以上の海外組を招集できるかが条件」とした。登録22選手は欧州組中心で、Jリーガー派遣は少数にすることを条件とした。
招待出場の日本は国際サッカー連盟(FIFA)の規約で所属クラブに対して選手の拘束力を持たないが、南米連盟がFIFAに働きかけ招集に協力すると約束済み。日本協会はこれを頼りに、欧州組の大量招集を前提に参加を決断する。3月29日の慈善試合では欧州組が代表23人中12人を占めたが、それ以上を呼ぶ方針だ。
原博実技術委員長は「イタリアにいるザッケローニ監督には伝えてある。何人か分からないが、Jに配慮したメンバーを選びたい」と話した。南米連盟に託す交渉に問題が生じなければ、日本代表は7月にアルゼンチンへ飛ぶ。