現場医療スタッフの迅速な措置、脳のダメージを最小限に抑制
元ロッテ故イム・スヒョク捕手のケースが教訓に
先月行われたKリーグの試合中に突然倒れ、50日ぶりに意識を取り戻した辛泳録(写真左)が27日、済州ユナイテッドの朴景勲監督と面会し、手を握っている。/写真=チョン・ジュンヨプ記者 Kリーグの試合中に倒れ、意識不明の状態が続いていた済州ユナイテッドの辛泳録(シン・ヨンロク)=24=が、50日ぶりに劇的に意識を取り戻した。辛泳録が入院している済州漢拏病院は27日「先週の金曜日から人工呼吸器なしで自発呼吸が可能となった。家族を認識し、簡単な会話もできる。今では24時間付き添わなくても大丈夫なほどに回復し、一般病棟で治療中」と発表した。辛泳録がここまで回復したのは、地方総合病院の医療陣による献身的な努力があったことに加え、心臓まひで倒れた際、試合会場で医療陣とチームスタッフが迅速に心肺蘇生術を施したからだった。
これは、2000年に元ロッテ・ジャイアンツの故イム・スヒョク捕手(2010年に死亡)が蚕室野球場での試合中に心臓まひで倒れ、現場の不十分な応急措置が原因で意識を取り戻せなかったことを教訓として、競技場の応急医療システムが改善されたためだ。死亡したイム捕手が辛泳録をよみがえらせたわけだ。
辛泳録は先月8日、済州総合競技場で行われたホームゲームで後半37分から途中出場したが、試合終了間際にグラウンドで突然倒れた。医学界では、辛泳録には心拍が一時的に不規則になる不整脈の症状があった上、多量の発汗が電解質異常を引き起こし、心臓まひにつながったとみている。
辛泳録は倒れた直後、現場に待機していた看護師やチームスタッフによる心肺蘇生術を受けた。そのわずか7分後には救急車で済州漢拏病院に到着、救命救急処置室に運ばれた。病院では電気ショック療法が施され、心拍が戻った。心臓まひにより脳の血液循環が一時的にストップしたが、迅速な措置によって脳の損傷が最小限に抑えられたわけだ。
それでも心臓まひによって脳の低酸素状態が続いたため、脳の一部がダメージを受けて意識不明に陥り、その後遺症としててんかんの発作が起きた。医療陣はてんかんの薬を3種類投与し、睡眠状態で人工呼吸器を装着したまま注意深く治療を行った。その後、徐々にてんかん特有の異常脳波が現れなくなり、今月21日にはついに意識を取り戻して意思表示をした。辛泳録は現在、両親の呼び掛けに答えたり「おなかがすいた」などの意思表示をしたりするほど回復しているという。指でボールペンを持つなどの細かい動作はまだできないが、ゆっくり手を挙げることはできる。辛泳録はこの日、意識回復の知らせを聞いて駆け付けた済州の朴景勲(パク・キョンフン)監督と面会し、手を握って涙を流した。済州漢拏病院神経科のチョン・ジョンウン医師は「粘り強くリハビリ治療を続ければ、日常生活に支障がない程度まで回復すると期待している」と語った。
http://www.chosunonline.com/news/20110628000006
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この選手のことは詳しくは知らなかったが、ガンバ大阪とのACLの試合でとても良い動きをしていたので気になっていた。試合中に倒れたのが5月8日というから、意識を取り戻すまで、ずいぶん時間がかかったんだな。とりあえず命に別状はないようなので安心した。
ただ脳の一部に損傷があるというし、「日常生活に支障ない程度まで回復すると期待」という医師の言葉からすると、再びサッカーができるようになるのは難しいのだろうか。まだ若いのに可哀想だ。
リハビリを頑張ってほしい。