柏から独移籍の大津「ゴールやアシストで結果を残したい」 (1/2)
ボルシア・メンヘングラッドバッハ移籍会見
2011年7月22日(金)
■世界でもっと戦いたいという気持ちになった
小見幸隆(柏・強化本部統括ダイレクター) こんにちは。大津(祐樹)がボルシア・メンヘングラッドバッハへ移籍することが先日、決定しました。少し(交渉が)長引いたんですけど、本人も希望していますし、実はわれわれにとっては戦力ダウンで苦しい部分もあるんですが、本人の成長のためにクラブもバックアップしようということで成立しました。今日は大津からいろいろな話が聞けると思います。よろしくお願いします。
大津 こんにちは。この度、移籍することになりました。質疑応答の方でいろいろお答えしようと思います。
――今回、ドイツのメンヘングラッドバッハへ移籍するが、海外への思いはいつごろからあったのか?
大津 最初の方は正直なところ、国内でやっていこうというのが自分の中でありまして。でも、オリンピックチームに参加して、世界でもっと戦いたいという気持ちになりました。そういう意味では、良い形でチャレンジしたいと思っています。
――抱負を
大津 レイソルのためにも、向こうでしっかりやりたいです。もちろん、試合に出場することは当たり前として、ゴールやアシストで結果を残していくことがこのチームへの恩返しになるんで、そういう部分をしっかりやっていこうと思います。
――今回の移籍に関して、例えば海外移籍の経験のある(チームメートの)水野晃樹選手に相談したことはあったか?
大津 水野選手には相談はしませんでしたけど、北嶋(秀朗)選手には相談に乗ってもらって、自分の中でも覚悟はできていたんで移籍を決めました。
――具体的にどのようなことを相談したのか?
大津 若いうちにチャレンジすることは自分でも良い経験になると思ったし、そういう話もキタジさん(北嶋)からもしていただいて、後押しというか、「行ってこい」と言っていただきました。自分の中でもキタジさんやベテランの人にはお世話になったんで、それも含めて決めました。
■ドリブルは練習をした中で通用した
――大津選手が(メディカルチェックや練習試合への出場のために)ドイツに行ってからいろいろな経緯があったと思うが、それを教えていただきたい
小見 大津のことを思えば、海外で修業した後、できればレイソルに戻ってきて、また活躍してほしいというのがありました。しかし、今回はクラブ間の交渉でなかなか煮詰まらないところがあって、時間が経ってしまいました。インターネットなどで見られた向こうの監督の発言はありましたけど、わたしと直接話したわけではありませんし、クラブ間の話でどうこうなったというわけではないですが、長引いてしまいました。
――先日、練習参加した際に、ドイツのサッカーにどのような印象を受けたか。また、自分のストロングポイントが通じるという手応えはあったか?
大津 フィジカル面では日本との差を感じました。でも、足元のテクニックの部分では、日本人というか自分の方ができるかなと思いました。ドリブルは練習をした中で通用した部分なので、そういう部分は押していきたいと思います。
――言語の問題があると思うが、ドイツ語はもう勉強しているか?
大津 これから勉強したいと思います。自分的には、しっかりドイツ語を話せるようになりたいので、時間もありますし勉強していきたいと思っています。
――五輪チームに参加して海外への意欲が高くなったと言ったが、例えばどのようなところか?
大津 みんなのそういう話を聞いたり、同世代のレベルの高い選手とプレーして刺激を受けたので、いろいろ考えました。
――どの選手と話したのか?
大津 具体的に誰というわけじゃないですが、チームメートのみんながそういう気持ちでいましたし、より世界に近づけるようなプレーヤーになりたいと思っていたので。
■日本を代表してプレーできるように
――練習に参加した時に印象に残った選手はいたか。ブンデスリーガは各国代表の選手が集まるリーグだが、個人的に気に入っている選手がいれば教えてほしい
大津 日本代表選手が活躍しているので、彼らに負けないように、日本を代表してプレーできるように、そういうことしか考えていないです。(メンヘングラッドバッハの選手は)名前と顔がまだ一致していないんで。でも、レベルは高いですし、そういう意味では毎日が戦いになると思うので、しっかりアピールしていきたいです。
――プロのベースを作ったレイソルにいて良かったと思うこと、印象に残った試合があれば教えてほしい
大津 自分が柏レイソルに入って最初の方から使っていただいて、自分の中でも試合に出るたびに少しずつ成長を感じたり、どんどん慣れていき、試合運びも分かるようになってきました。思い出の試合ですか……初ゴールを決めた試合もそうですけど、やっぱり降格した年に自分がもっと力になりたかったとか、降格したシーズンは自分の中でも活躍できたシーズンだったし、そういう意味ではあのシーズン(2009年)が思い出深いシーズンでした。
――大津選手が入団してから伸びたところ、海外でも通用するところはどこか?
小見 高校生のころに大津を見にいった時から、前線の選手が結果を残すといえば、得点を取ったりアシストをしたりになるんですが、自分で局面を打開できる、フェイントやドリブルであったりするところでちょっとスタイルの違いを感じていました。
つい最近も大津の良いプレーを編集した映像を見たんですが、やっぱりうまいなと思うシーンが連続していました。普通の選手と違った良さ、例えばボディコンタクトをしながら、回転しながらとか、ほかの選手にプレーできない異質な部分を持ち、それでなおかつゴールへ向かう意識を持つという、一番DFにとっては嫌な選手だと思います。そういう特徴は若いころから感じていたので、高校を出てうちに来て、1年、2年で強さも増してきた。本人も言っていましたが、ドイツの一流の選手に交じっても、体としても気持ちとしても感触をつかめれば、相手が変わっても十分やっていけると思います。
――レイソルでやり残したことはあるか?
大津 4年間、自分の中では良い経験をして成長につながったので、やり残したことはないです。あとは、向こうに行って恩返しをするだけです。
――移籍に対し、期待と不安はどちらが大きいか?
大津 不安はないです。不安があったら行けないので、そこは覚悟を決めているので大丈夫です。
――ドイツに行って一番伸ばしたい部分は?
大津 プレーに慣れるというか、スピード感であったり、その国々でプレースタイルは違うんで、そういう試合に出ることによって雰囲気をつかまないといけないとは思います。あとは自分のプレーを出すだけです。
――移籍が決まるまで時間がかかったが、日本に帰ってきてチームに合流し、どのような心境だったか?
大津 どちらでやるにしても、まずは自分のプレーが良い方向に向かわないといけない。しっかりとやることだけを心掛けていたので、問題はなかったです。今は移籍が決まって落ち着きましたので、良かったと思います。
<了>