香川への評価低いモイーズ監督。
序列を覆すための最も“わかりやすい”方法とは?
フットボールチャンネル 10月5日(土)8時50分配信
■香川では点が取れない?
10月2日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ・グループステージ第2節でシャフタール・ドネツクと対戦したマンチェスター・ユナイテッドは、1?1で辛くも引き分けた。
チームが不調の状態でありながら、アウェイで難敵シャフタールと対戦して勝ち点1を獲得できたのはまずまずの成果と言っていい。だが、9月28日に行われたウェストブロム戦の前半で途中交代となった香川真司は、ベンチ入りするものの出場機会はないままだった。
ウェストブロム戦の途中交代について、デイビッド・モイーズ監督は試合後「戦術的な理由」とコメントした。それを聞いた時、私は「もしかすると、チャンピオンズリーグに向けての温存なのかもしれない」と考えていた。
だが、モイーズ監督の考えは違ったようだ。ウェストブロム戦での途中交代、そしてシャフタール戦では出番が与えられなかったことを踏まえて考えると、モイーズ監督は「点が欲しいときに、香川を出場させることはできない」と考えているものと思われる。
となると、ウェストブロム戦後にモイーズ監督が述べた「戦術的な理由」という意味合いも理解できる。具体的には「香川では点を取れないから、ヤヌザイを投入した」ということになるだろう。
■香川が語る「改善」とは何か?
前回のコラムでも述べたように、ウェストブロム戦における香川の攻撃面のパフォーマンスは悪かったとは思わない。コンディションが上がり調子だったこともあり、アンデルソンのヘッドがバーに直撃する決定機を演出したシーンもあったし、縦パスを受けてターンするとボックスの外から積極的にシュートを狙うシーンもあった。
それでも、モイーズ監督にとっては納得がいかないのだろう。もう少しゴールに対して直線的なプレー、具体的に言うなら「一度バックパスを戻して受け直す」といった回りくどいプレーより、「ドリブルを仕掛けてクロスを上げる」「ミドルシュートを放つ」といった攻撃のほうが好みなのだろう。
しかし、こうしたモイーズ監督の認識を破壊する方法はある。シンプルなことだが、香川自身が得点を取るということだ。
香川本人もウェストブロム戦後に「もっともっと改善する必要があるし、さもなければこのクラブで生き残れない」と語っていたが、この場合「改善」というのはまさに「得点を取ること」であると言える。
ゴール前に飛び込んで泥臭い形で奪うようなものであったり、あるいは代表戦で見せたようなミドルシュートであったりと、形はともあれゴールへのより直接的なアプローチを増やすことがモイーズ監督の信頼を勝ち取るために必要になってくるだろう。
■昨季のハットトリックの再現なるか
幸い、香川の以前からの課題である守備に関しては、ウェストブロム戦で改善の跡が見られた。相手選手がボールを持った時の距離は普段より近く、時にはタックルを仕掛けるなど球際の激しさを見せるシーンもあった。まだまだパスコースの切り方などが甘く完璧な守備とは言えないものの、今後もこうした守備意識を絶やさないことが重要だ。
今週末の対戦相手は、早くもパオロ・ディカーニオ監督を解任したサンダーランド。スタメンを飾るかはともかく、ここ数試合ベンチ入りメンバーに入り続けている香川が、最下位のチーム相手にベンチ外になる可能性は低いだろう。
繰り返すが、今の香川に必要なのは得点という「わかりやすさ」だ。
サンダーランドのようなプレミア下位のチームなら、十分に香川の能力は通用する。それは、昨シーズンのノリッチ戦でアジア人初となるハットトリックを達成したことからも明らかだ。ぜひ、それを再現し、モイーズ監督を「ぎゃふん」と言わせてほしいものだ。
内藤秀明
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とにかく自分の力で得点を積み重ねること。