スアレス選手生命危機4カ月サッカー禁止
[ 2014年6月28日9時12分 紙面から ]
ウルグアイ代表のFWルイス・スアレス(27=リバプール)がW杯から追放された。24日のイタリア戦で相手選手にかみついたとして、国際サッカー連盟(FIFA)は26日に代表戦9試合の出場停止と、サッカーに関するあらゆる活動を4カ月禁止する処分を科したと発表。スアレスは既にブラジルから強制退去させられた。ウルグアイ協会は「処分が厳しすぎる」として不服申し立てを行うと表明した。
今大会NO・1ストライカーの呼び声が高かったスアレスが、決勝トーナメントを前にW杯から去った。代表戦9試合の出場停止、罰金10万スイスフラン(約1147万円)とスタジアムへの入場禁止、サッカーに関するあらゆる活動を4カ月禁止する処分をFIFAから科された。代表チームのホテルからも強制退去され、スタッフとあいさつを交わし、妻や娘とともにブラジルを離れた。
“犯行”から3日、FIFAの対応は早かった。1次リーグ・イタリア戦の後半34分、ゴール前でイタリアDFキエリーニの左肩にかみついた。試合後には「ピッチの中では起こり得ること。彼が自分に肩を当ててきたからあんな形になった」と涼しい顔だった。しかしFIFAは懲罰委員会を立ち上げ、スアレスの言い分を聞いた上で規律措置手続きに入っていた。クラウディオ・スルサー規律委員長は「W杯のようにたくさんの目が向けられていなくても、サッカーのピッチ上では許されない振る舞いだ」と厳しく非難した。
一方で、ウルグアイ協会は処分に対する不服申し立てを行うと表明した。ウィルマール・バルデス会長は「批判は不当。厳しすぎる処分だ」と即座に反応。処分の軽減を求めていく。また、主将のDFルガノはフェイスブックで「憤りや無力さを感じている。彼を誇りに思い続ける」と擁護した。
過去にも相手選手にかみつく“前科”が2度あった。W杯前に左膝半月板手術を受けたが、復帰初戦のイングランド戦で2得点を挙げて16強入りに貢献した。今季プレミア得点王が追放されることになり、チームへの打撃は大きい。
そこへ4カ月間のあらゆるサッカー活動の禁止が追い打ちをかける。リバプールでの14~15年は開幕から12試合に出場できず練習に加わることも許されない。大会の主役から一転、選手生命の危機に陥ったと言っても過言ではない。
<スアレスの愚行>
◆10年7月2日 W杯南アフリカ大会準々決勝ガーナ戦で1対1の延長後半ロスタイム、相手のシュートを両手で止め1発退場。PK戦での勝利に「幸せな気分」と無邪気に喜んだ。
◆10年11月21日 アヤックス所属時のPSV戦で、終了間際に相手MFバッカルの左肩をがぶり。「バッカルとは許し合っている」ととぼけたがビデオで発覚。7試合の出場停止。
◆11年10月15日 リバプールに所属し、マンチェスターU戦で黒人DFエブラに人種差別発言。8試合の出場停止と罰金4万ポンド。
◆11年12月5日 フラム戦で相手サポーターに中指を立てた姿が映像に残っていた。1試合の出場停止。
◆12年2月11日 マンチェスターU戦の試合前、DFエブラとの握手を拒否し、物議。マンUのファーガソン監督は「2度とリバプールの一員として試合に出るべきではない」と批判。
◆13年4月21日 チェルシー戦の後半20分に、DFイバノビッチの右腕をがぶり。試合後にビデオで判明。本人は「言い訳できない。イバノビッチと世界中のサッカー関係者に謝罪する」。10試合の出場停止。
こいつは犬か? www