宮市、プロデビュー戦でオランダ
紙のベストイレブンに
SOCCER KING 2月8日(火)10時44分配信
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デビュー戦で好パフォーマンスを披露した宮市 [写真]=兼子愼一郎
6日に行われたエールディヴィジ第22節のフィテッセ戦でプロデビューを果たしたフェイエノールトのFW宮市亮が、地元紙『ADNL』のベストイレブンに選出された。
3トップの左サイドでスタメン出場した宮市はプロデビュー戦ながら堂々としたパフォーマンスでチームの攻撃をけん引。ドリブル突破で何度もサイドを切り裂き、相手DFを翻ろうした。得点には絡まなかったが、FW陣で唯一フル出場するなど、得点の可能性を感じさせた宮市は、現地オランダでも高く評価され、ベストイレブン入りを果している。
なお、宮市の活躍はチームメートからも高く評価され、キャプテンのDFロン・フラールは、「彼がたくさんの脅威を与えていた。爆発的なプレーヤーだね。とてもハードワークしていたし、それが良いゲームを生み出したんだ」と、若き日本人ストライカーをたたえている。
関塚監督が宮市のU22代表招集
に前向き
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【マナマ(バーレーン)7日=阿部健吾】中東遠征中のU-22(22歳以下)日本代表の関塚隆監督(50)が、オランダ1部フェイエノールトFW宮市亮(18=愛知・中京大中京高)の招集に前向きな姿勢をみせた。6日のオランダリーグ・フィテッセ戦で、欧州主要リーグ日本人最年少デビュー(18歳1カ月23日)を飾った逸材。日本協会は今季、五輪代表が海外組を招集しやすくするため、A代表とのダブルヘッダー開催を予定しており、早ければ3月29日の国際親善試合(対戦相手未定、国立)での招集もありそうだ。
欧州から中東バーレーンに届いた朗報に、関塚監督の表情が思わず明るくなった。宮市が先発フル出場で欧州デビューを果たしたことを聞くと「そうですか! これからの可能性のある選手ですからね」。うれしい驚きに目を細めた。言葉からは“飛び級”選出の可能性がうかがえた。協会幹部も「そういうこと(代表選出)も含めて、いまはチームに慣れることを考えてほしい」と話した。
現在高3の宮市は、昨年12月にアーセナルと5年契約。英国でのプレーに必要な労働許可が取得できず、1月31日にフェイエノールトに期限付き移籍した直後に、堂々のフル出場。Jリーグを飛び越えて海外でプロデビューした18歳は、関塚監督にとっても貴重な戦力として台頭しそうだ。
今年、日本協会が新たに打ち出したダブルヘッダー制も、後押しになる。五輪代表は、A代表と同日同会場で行う親善試合を3試合予定。所属するクラブに代表選手の貸し出しの拒否権がない国際Aマッチデーに日程を合わせ、五輪世代でも海外組の招集がしやすくした。これまでは、五輪代表の試合は国際Aマッチデーに当たらないため、所属クラブとの交渉が壁となるケースもあった。
今回の中東遠征には、スペインリーグ3部サバデルのFW指宿が選ばれた。クラブは貸し出しを渋ったが、6月のロンドン五輪2次予選までに招集できる時間は限られるため説得。同監督は海外組も戦力として視野に入れている。宮市が選出される可能性があるのは、直近では3月29日。ダブルヘッダー今季初戦、東京・国立開催の親善試合になる。オランダから18歳の新戦力が加わる可能性は十分だ。
[2011年2月8日9時45分 紙面から]
高3宮市が欧州最年少デビュー
/オランダ
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<オランダリーグ:フェイエノールト1-1フィテッセ>◇6日◇アーネム
【アーネム(オランダ)=エリーヌ・スウェーブルス通信員】オランダ1部フェイエノールトのFW宮市亮(18=愛知・中京大中京高)がフィテッセ戦に先発出場し、プロデビューを飾った。18歳1カ月24日での出場は、カターニアのFW森本貴幸(22)の18歳8カ月を抜く、欧州主要リーグでの日本人史上最年少記録。試合はドローでフル出場だった。
初練習時に「オランダはウイングというイメージが強いので、自分には合っていると思う」と話していた宮市は、4-2-3-1のフォーメーションでは左の2列目で先発起用された。
前半4分にはプロ初となるシュート。同43分には左サイドをドリブルで上がりペナルティーエリア内に絶妙なパスを送るなど、存在感を見せた。
宮市は昨年12月にアーセナルと5年契約。英国でのプレーに必要な労働許可が取得できず、1月31日にフェイエノールトに期限付き移籍していた。
フェイエノールトに再び希望を与
えた宮市
2011年2月7日(月)
■宮市のプレーにオランダ人も驚がく
フェイエノールトでプロデビューを果たした宮市。再三チャンスを作った【写真:PICS UNITED/アフロ】
昨年12月31日のニッパツ三ツ沢球技場。前半を終えた時点で1-2で負けているというのに、久御山の選手たちはニコニコ笑いながらロッカールームへ引き上げてきた。
「あまりに宮市くんが異次元で、笑うしかなかった」。試合後、松本悟監督は説明してくれた。
ハーフウエーライン手前でスタートしたドリブルからのアシスト、ペナルティーエリア近辺での高速ワンツーからのゴール。宮市亮のプレーは確かに異次元だった。
あれから2カ月、中京大中京からフェイエノールトへ所属を変えた宮市が、今度はオランダ人を驚がくさせた。2月6日に行われたフィテッセ戦の試合後の記者室で「彼は“日本のメッシ”だな」とオランダ人が語りかけてきた。
「いや、彼は“日本のクインシー”(クインシー・オウス=アベイエ/現在はガーナ代表だがオランダの年代別代表でプレー経験がある)だと思うよ」と返すと、ふんっと鼻で笑われ、「メッシだよ」ともう一度念を押されるように言われた。
この試合を観戦したロナルト・クーマンは夜のテレビ番組で、「あの日本人は素晴らしい選手。スピードがあって、アクションも起こせる。見ていて楽しい選手だ」と宮市に賛辞を送った。
2月4日にオランダの労働許可証が下り、その日のうちに選手登録を済ませた宮市は、5日のポゼッション練習の前にベーン監督から「明日はスタメンだ。思い切ってやれ。楽しんでこい」と告げられ、レギュラー組に入った。
「緊張はしなかった。楽しみでしょうがなかったです」と宮市。試合前、ロッカールームを出てすぐの通路では安田をみつけ、「初めまして、宮市です」としっかりあいさつしてからデビュー戦に臨んだ。
「ああ、知ってるよ」と安田。「うちの右サイドをぶっちぎるくらい、思い切ってやれよ」。フィテッセの左サイドバックを務める安田はこう言って宮市を励ました。
安田の励ましどおり、宮市はフィテッセの右サイドバック、ファン・デル・ストライクをドリブルでぶち抜き続けた。自陣でボールを持っても宮市の第一選択肢はパスではなく、ドリブル。その思い切りの良さが60メートルを越すようなドリブル突破の連発につながった。
後半の宮市はさすがに疲れていた。「初めてこんなに疲れたぐらい」。それでもボールを持つと、ドリブルでゴールライン際まで運ぶ力は残していた。
試合終盤にはファン・デル・ストライクが背後のスペースと味方の位置を確認しながら慎重に宮市のマークについた。少し遅れてもう1人マーカーが宮市に寄ってきた。するとさすがに宮市もボールを下げようとしたが、それはあくまでフェイクのアクションで、宮市は外へ逃げながら大回りでサイドを突破し、クロスを放り込んだ。
昔から組織プレーより個人の能力を生かすサッカーをするフェイエノールトは、宮市にとってやりやすいのだろう。さらにオランダサッカーは若い選手のチャレンジをしっかり認め、ミスを許す土壌がある。結局ベーン監督は3枚の交代枠を宮市以外で使い切り、最後まで宮市の一発に賭けた。
「大きなポテンシャルを持っている。ボールを持っているととても危険な選手だ。攻守の切り替えもしっかりしている。ハードワークもいとわない。見ていて楽しい選手だ」(ベーン監督)
試合は1-1で引き分けた。
■安田「さすがアーセナルから来たというだけの存在感」
宮市がサイドを変えてきたため前半15分ごろまで頻繁にマッチアップした安田は、「おれが上から言うのもなんですが、今日やってみてすごいいい選手やなと思いました。さすがアーセナルから来たというだけの存在感があった。今日は両チーム合わせてトップを争うぐらいのパフォーマンスをしていたと思います」と実際に肌を合わせての感想を語った。『デ・テレフラーフ』紙は宮市にフェイエノールトでトップの6.5を与えた(安田もチーム内トップタイの6.5)。もうひとつの全国紙、『アルヘメーン・ダッハブラット』紙は大きな見出しで「Ryoはフェイエノールトに再び希望を与えた」、中見出しで「日本のティーンエージャーは、プロ選手として最初の試合で華麗なプレーを見せ、誰をも驚かせた」と打った。
試合後の宮市はフル出場に「うれしいです」と第一声。しかしすぐに「ただ引き分け。先制点を取って勝てる試合だったと思う。チームの勝利に貢献できるようなプレーをしたかった。特に前半に決定的なチャンスでシュートを空振りした。そういったところだったり、トラップだったり、そういう細かいプレーの精度を上げていかないといけない」と反省を口にした。
後半には左コーナーキックを蹴ったがミス。「もう蹴るキッカーがいなくて、僕が蹴ったんですけど足を滑らせてしまった。そういうところでも細かいところを磨いていかないといけません」と語った。
こうした宮市の言葉どおり、パス、クロスなどはまだまだ課題が残っている。高校選手権の久御山戦でも実力こそ存分に発揮したものの、後半決めるべきところで何度かシュートを外し勝負を決することができず、終盤にはセンターFWにコンバートされたもののボールタッチが極端に減ってしまった。しかしこうした課題に目をつぶりたくなるほど、宮市のスケールの大きさはずば抜けている。
宮市はまだ荒削り。だが今はいじらず、いいところをどんどんすくすくと延ばしてほしいと願わずにいられない逸材だ。フェイエノールトなら宮市の長所を引き出す指導をしてくれるだろう。
「自分の得意としているスピードに乗ったドリブルは通用したので、もっと打開してチームの勝利に貢献できるように頑張っていきたいと思います」と手ごたえを感じつつ、今後の抱負を語った。