
オーダーメイドの結晶作り

タンパク質の研究
生命の謎に迫る

HIVの増殖に関与するタンパク質分解酵素。
中心の空洞部(鍵穴)にタンパク質を取り込み分子鎖を切断する
“鍵と鍵穴の関係”...基質と酵素の関係を表すフレーズでしたね。酵素をはじめとするタンパク質、遺伝や生合成を司る核酸などの生体高分子は、それぞれ個性的な形をしていて、その形がユニークな働きを実現しています。したがって、この形を知ることによって、生命現象や病気を理解し、新しい医薬品を開発することができるのです。
きれいな結晶を求めて

地上で作った結晶はひび割れている
通常、生体高分子の形を調べるにはX線構造解析という方法が使われますが、この方法では結晶の乱れの少ないきれいな結晶が必要となります。宇宙では自然対流が発生したり、結晶が沈んだりしないので、歪みや乱れの少ないきれいな結晶が得られます。

宇宙で作った結晶はきれいな結晶になっている
オーダーメイドの結晶作り-蛋白質結晶生成装置(PCRF)
しかし、宇宙で作ったからといっても必ずしもきれいな結晶になるとは限りません。きれいな結晶を作るためには、タンパク質の個性に合った条件(温度、濃度、圧力およびそれらの変化)で結晶化させなければならないのです。蛋白質結晶生成装置(PCRF)は、タンパク質の個性に合った条件で結晶作りを行うことができる実験装置です。

蛋白質結晶生成装置(PCRF)
http://kibo.jaxa.jp/experiment/pm/pcrf/
「きぼう」日本実験棟において、高品質タンパク質結晶生成実験(JAXA PCG)の3回目の実験を開始しました。