食糧提供方法で合意 米朝協議 横流し防止に監視員
2012年3月9日 朝刊
【ソウル=辻渕智之】米国による北朝鮮への食糧支援をめぐる北京での協議は八日、米朝が提供方法について大筋で合意した。米国のキング北朝鮮人権問題担当特使は「憂慮してきた管理上の問題を解決した」と述べた。韓国の聯合ニュースが伝えた。
事実上の見返りとなる食糧支援の調整終了により、今後の焦点は二月の米朝合意を受けて北朝鮮が履行すべきウラン濃縮活動の一時停止の方法や時期、国際原子力機関(IAEA)の査察団の受け入れ態勢の最終調整に移る。濃縮活動停止と食糧提供は同時期に行われる見込みだが、キング氏は時期の言及を避けた。聯合ニュースは、北朝鮮側が「最大限早期」の食糧支援を求めたと伝えた。
米側は、支援する栄養食品二十四万トンを一カ月二万トンずつに分けて一年間で提供し、横流しを防ぐ監視要員の受け入れを強く求めてきた。北朝鮮側は、故金日成(キムイルソン)主席の生誕百年となる四月十五日の行事の祝賀ムードを高める特別配給に間に合わせるため、要求にほぼ応じたとみられる。
米朝協議終了 支援食糧の監視体制で大筋合意 開始時期は決まらず
2012.3.8 22:31【北京=川越一】米国のキング北朝鮮人権問題担当特使と北朝鮮のアン・ミョンフン外務省米州局副局長は8日、北京で米国から北朝鮮への栄養補助食品提供に関する最終調整を継続した。両者は支援の横流しを防ぐための監視体制では合意したもようだが、支援の開始時期については決まらなかった。
両者は7日に続き、物資の公正な分配を監視する体制などについて議論を重ねた。2日間の協議を終えたキング特使は8日夕、北京の空港で「建設的で前向きな話し合いだった。手続き上の問題は解決できた。満足している」などと記者団に述べ、進展を示唆した。
米側が懸念していたのは、提供した食糧が軍の備蓄にまわり、子供や妊婦、高齢者に行き渡らないことだった。これに関連し、キング特使は記者団の「食品が北朝鮮国民に行き届く自信はあるのか?」との問いに、「イエス」と断言。監視体制については、北朝鮮側から納得のいく説明がなされたとみられる。
ただ、支援時期について特使は「細部を詰めている」と述べるにとどまった。今後、ニューヨークの外交チャンネルなどを通じ調整を続けるとみられる。
大筋合意、時期は調整中が正解?