「人工衛星」と称する北朝鮮の長距離弾道ミサイルの発射準備を受け、大阪の在日韓国・朝鮮人社会には戸惑いや反発が広がっている。「許せない」と 憤る声の一方、日本に定住して日本国籍も取得した住民たちの間では「日本人として関心を持つが、それ以上でも以下でもない」との声も上がった。
在日店主「金正恩は狂っている」
在日韓国・朝鮮人が多く暮らす大阪市生野区のコリアタウン。中心にある御幸通中央商店会の男性役員(35)は、「今回のミサイル発射がコリアタウンに影響 を与えることはない」と言い切る。「日本が迎撃の態勢を取ることは安全保障上当然だと思う。北朝鮮はいつまでこんなことを続けるのか」と憤った。
また、コリアタウンで食料品店を営む女性店主(49)は、「あの国は狂っている。国民には十分に食べるものも行き渡らないのにミサイルを発射するなんて。金正恩は正気ではないのだろう」と吐き捨てた。
一方、「両方の見方が見える日本だからこそ、冷静に受け止めたい」と話す人も。日韓の文化交流を続ける民間団体ニューコリアアカデミー(大阪府東大阪市) 代表の高茂成さん(57)は、「人工衛星かミサイルか分からないが、外国に売って外貨を獲得したい北朝鮮の気持ちは分からないでもない」と理解を示す。
その上で、「北朝鮮が門戸開放しない限り、本当に人工衛星だったとしても、国際社会の警戒の目は消えない。世界でも民族が分断されているのはここだけなのに…」と嘆いた。