生活保護を受給する人数が200万人を超え、史上最高を更新しつつあるが、その中で
とある人気芸人の母親の受給が話題になっている。きっかけは12日に発売された
「女性セブン」の記事、「年収5,000万円 超人気芸人『母に生活保護』の仰天の言い分」
だった。ここでは芸人の名前などは特定されていなかったが、その後の調査などで、
お笑いコンビ次長課長の河本準一であることがわかった。
「女性セブン」によると、河本は母親のほかに3人の親族の面倒を見ているという。所属事務所の吉本は、「お笑いは芸人という職業柄、将来、いつ仕事がなくなるかわからないために、しっかりと貯蓄をしておきたいという考え方もあるようです」という旨のコメントをしている。
吉本の関係者は、「河本の年収は(記事に書かれたような)5,000万円もない。3,000万円くらいだ」と言う。それにしても、サラリーマンの平均年収400万円と比べると数段多い。母親と親族3人の面倒は見られるはずだ。
生活保護を受給する際には、家族や親族からの援助があると金額が減らされたり受給そのもの
が難しくなっている。申請者の中には、家族や親族が“居る”だけで、申請の受け付けを
されなかったなどの訴えもなされている。まして年収5,000万円と言えば、一流サラリーマンの
10倍近い収入があるはずで、母親を養うには十分な金額だろう。しかし河本は「役所から
“息子さんが力を貸してくれませんか?”って連絡があるんだけど、そんなん絶対聞いたらアカン!
タダでもらえるんなら、もろとけばいいんや!」との発言をしたそうだ。 これが事実だとすると、「親族による援助すら受けられない者が受給できる」という生活保護の基本的な考え方に反する“不正受給”疑惑が持ち上がるのも当然だ。
にもかかわらず、「女性セブン」が実名報道をしなかったのは、吉本と河本本人から、強い抗議を受けたからだという。とくに河本からは、「名前を出したら、訴えるで!」と恫喝ともいえる抗議があったらしい。本当だとしたら、本末転倒だ。もし、疑惑が事実ではないなら、その旨を実名でははっきり述べればいいし、事実であれば、生活保護受給の正当性を主張すればいい。説明責任があるはずだ。庶民に支持されてきた芸人だけに、日本社会が抱える深刻な問題にもつながる今回の疑惑をうやむやにすることは避けるべきだ。
これは明らかに不正受給に繋がりそうな用件ではがあるが、現在、河本自身は公の場でもネット上でも
コメントしていない。いずれ説明を求められるだろうが、その時どのような言い訳をするのだろうか。
