【外信コラム】
ソウルからヨボセヨ “唐突”な大統領
2012.8.18 03:05 [外信コラム]
韓国語をかじり始めたころ、韓国人がサッカーやボクシングの試合などの
応援で、相手に対ししきりに「チュギョ!チュギョ!」とか「チュギョラ!」という
のに驚いた。直訳すると「殺せ!」だからだ。実際は「やれ!やれ!」とか「や
っつけろ!」といった感じなのだが「韓国人の物言いは激しいなあ」と誤解
(?)したのだ。その後、女性など忙しかったりイヤなことがあるとよく「死にそ
う!」ということも分かったが。
金泳三大統領時代の韓国で、歴史問題などをめぐって反日が高まり、中国
の江沢民政権と手を組んで日本非難に乗り出したことがあった。その当時、
「金泳三大統領の唐突な反日政策…」と書いた筆者に韓国当局から呼び出
しがあり「国家元首に“唐突”とは何だ! 失礼ではないか!」と抗議された。
はて?
話を聞いて韓国語の「唐突」には「身のほど知らず、小生意気」などの意味
があると分かった。しかし日本語では「突然、急に、不意に、だしぬけに」だ
からことさら悪い意味ではない。日本語知らずの誤解で、抗議は一蹴した。
最近、李明博大統領の“竹島上陸”を日本のメディアは当然、「唐突」と報
道した。ところがこれがまた「けしからん!」と非難の対象になっている。やれ
やれ…。(黒田勝弘)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120818/kor12081803060001-n1.htm