*
放送画面 近頃韓国では通り魔事件が相次いで発生し、市民を恐怖に追い込んでいる。
今月18日午後6時半ごろ、京畿道・議政府(ウィジョンブ)駅でユ容疑者(39)がカッターナイフを振り回して通行人を無差別に切りつけ、8人が重軽傷を負った。
事件の発端は、電車内でユ容疑者が電車の床に唾を吐いた際、隣に座っていた大学生Aさんの体に唾が飛んだことによる言い争いだった。ユ容疑者がAさんに何の謝罪もせず次の駅で下車すると、Aさんは続いて電車を降りユ容疑者に謝罪を求めた。
Aさんは「公共の場である電車内でなぜ唾を吐くのか?」「謝罪しろ。もし謝罪しないなら警察に通報する」と問い詰めた。
するとユ容疑者はポケットからカッターナイフを取り出し、Aさんと彼の仲間に向かって振り回し、ホームで電車を待っていた別の乗客にもカッターナイフを振るった。
さらに、電車がホームに入ってくるとこの電車に乗り込み、中にいた乗客たちに向かって無差別に切りつけ、合わせて8人の乗客に重軽傷を負わせた。
ユ容疑者は現場から逃走したが、追いかけてきた駅員や市民と対峙し、通報を受けて出動した警察により逮捕された。警察はユ容疑者を殺人未遂と暴力行為などに関する法律違反で逮捕した。
その3日後の21日には、京畿道水原(スウォン)の自宅で眠っていた一家にナイフを持った暴漢が押しかけた。21日午前1時ごろ、家主のコさん(65)は突然不法侵入してきた暴漢に向かい「誰だ」と叫び、追い払おうとした。
しかし、暴漢は何も言わずにコさんの腹と胸を10回しきりに刺した。続けて、悲鳴を聞き他の部屋から飛び出してきた妻・イさん(60)と息子(34)も胸と腕を数回刺した後、そのまま逃走した。
その後犯人は通報を受けて駆けつけた警察により、道で職務質問を受け逮捕された。
一方、コさんは病院に運ばれる途中で死亡し、妻と息子は現在病院の集中治療室で治療を受けている。
犯人のカン容疑者(39)は前科11犯で、泥酔状態だったことがわかった。酒に良い性欲を覚えたカン容疑者は酒場近くのコンビニでナイフを購入後、芭長(パジャン)洞の居酒屋に入り主人のユンさん(39)を強姦しようとしたが、抵抗され失敗した。
すると、ユンさんの首を刃物で刺し逃亡しようとした際、たまたま居酒屋に入ってきた別の客と対峙し、この客にも数回ナイフで切りつけ重傷を負わせた。
その後再び通りに出て逃走し、偶然門が開いているコさんの家を発見、中に入りコさんら3人を刺し逃走したところ捕まった。
同じ家にいたコさんの娘は、遅れて部屋から出てきたため最悪の事態を免れたことがわかった。しかし身体に外傷はないものの、父親は亡くなり母親と兄は重体であるため、心理的パニック状態であると伝えられた。
水原南部警察署によると、犯人のカン容疑者は強姦罪で刑務所に服役し、出所してから1か月しか経っていなかったという。結局、出所からひと月で再び凶悪な犯行を犯したのだ。2005年に特殊強姦容疑で懲役7年の刑を宣告され群山(クンサン)刑務所に服役していたが、今年7月初めに出所したという。出所後、彼が過ごしていた場所は更生保護施設だ。
問題は、カン容疑者が性犯罪者を対象とした電子足輪を着用していなかったという点だ。その理由は、彼が電子足輪法が制定された2008年以前の犯罪者であり、電子足輪の着用や個人情報の公開対象から除外されたためだという。
このように、不特定多数の人に向かい無差別に凶器を振り回す通り魔事件により、韓国国民たちは恐怖に震えている。いつどこで同じような事件が起こるか分からないためだ。
現在韓国は貧富の両極化や長期経済不況、高い物価や高い失業率、さらに韓国政治家たちの不正腐敗、失政などがからみ合い、国民の不満がのど元まで来ている状態だ。このような不満がいつどこで、どのような形に変貌して爆発するか、誰も予想できない状況である。
そのため、韓国国民の通り魔に対する不安はより高まっている。