韓流ブームにも観光収支12年連続赤字の見通し(2012年9月18日14面)
K-POPなどの韓流ブームで中国人を始め外国人観光客が大幅に増えたが、観光収支は12年連続の赤字となる見通しだ。
今 年の観光収支が赤字になれば、2000年以降12年連続の赤字となる。通貨危機以降1998-2000年は海外旅行が大幅に減り「不況型黒字」となった が、2001年から再び旅行客が増え赤字に転じた。政府は、今年の外国人観光客を1千100万人と予測し、12年ぶりの黒字を期待していた。政府関係者は 「今年初めは黒字を期待していたが、6-7月が連続して赤字となり難しくなった。年末までには10億ドル程度の赤字になるとみている」と話した。
今 年7月までに韓国を訪れた外国人観光客は635万人で、昨年同時期より21.8%増加した。 7月は史上初めて100万人を超えた。特に中国人観光客は32万3千人で、日本観光客(30万人)を上回った。韓国観光公社は、8月の中国人観光客は35 万人を超え、9月も30万人は下回るが昨年同時期(23万1千人)より15%増えると予想した。日本人観光客は日韓関係が緊張した8月も35万人程度で、 昨年より7%増加するとの見とおしだ。
しかし、週5日制授業、低料金航空会社の増加などの影響で韓国人の海外旅行客も増えており、観光支出も増えている。
今年7月までの海外旅行出国者数は前年同時期比6.7%増の790万人で、入国者数より155万人多い。また、尖閣諸島をめぐる日中の領土紛争が長期化すれば韓国の観光は反射利益を得ると予想される。
中国人は、中国最大の名節となる中秋節の連休(9月29日-10月1日)と国慶節の連休(10月1-7日)の日本旅行を相次いでキャンセルしている。行き先がすぐ韓国に変わるわけではないが、尖閣問題が長期化すれば韓国行きのツアーが増える能性が大きい。
一方、中国人ツアーは韓国と日本を一緒に回るものが多いため、韓国の観光にはむしろマイナスだとする意見もある。韓国観光公社関係者は「中国内の反日デモの激化による影響をさけるため、韓国旅行についてのマーケティングを中国で強化する計画だ」と話した。
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