この日ステージに上がったのは10代の中学生から33歳の主婦までの15人。ソウルのみならず、南部の釜山や大邱(テグ)から数時間かけて参加した人も。それぞれアニメキャラクターのコスプレに身を包み、熱唱した。
最優秀賞は25歳のOL。「KーON」の「ふわふわ時間」を自然な日本語で歌い上げた。聞けば、日本アニメが好きな声優志望で、アニメ作品を何度も見て作品に入り込み、口ずさんでいるうちに歌を覚えてしまったという。
出場者が主題曲を選んだアニメ作品は、こんな具合だ。
バジリスク▽クロノクルセイド▽時をかける少女▽るろうに剣心▽魔法少女リリカルなのはStrikerS▽涼宮ハルヒの憂鬱▽かなめも▽タッチ▽スーパーロボット大戦OG▽ONE PIECE▽NARUTO-ナルト-疾風伝▽家庭教師ヒットマンREBORN▽彩雲国物語-。
これらのファン層は海を越えて世界的に広がっている作品ばかり。その主題歌の歌合戦が、これまで海外で大々的に開かれていなかったことも意外だといえる。
反日感情が時として激化する韓国ですら、日本のアニメやアニソンは極めて根強いファンをもつ。日本アニメ好きが高じて、今夏、こんな珍事件も起きた。
日本のアニメキャラクター「ケロロ軍曹」は韓国でも人気だが、あるファンが韓国海兵隊軍曹の階級章が着いた軍服にハングルで「ケロロ」と書かれた名札を縫い付けた写真をネットで公開。ネットでは、投稿者は「現役軍人」とされ、「ケロロは海兵隊員だったのか」などとおもしろがる書きこみのほか、「独島(日本名・竹島)問題で騒ぎになっているのに日本のマンガキャラで遊んでいるのか」などの賛否多数の反応が寄せられている。
いずれにしても、日本のマンガ・アニメコンテンツの“優秀さ”を証明する事例であるとはいえよう。
今回、日本大使館とANIMAXコリアが取り組んだ試みを含め、日本のアニメを韓国以外でも大きく売り出し、日本文化発信のキラーコンテンツに育てない手はない。
博報堂が昨年7月、台北やマニラ、ジャカルタ、ムンバイなどアジアの10都市で「日、韓、欧米の各種コンテンツのどれを好むか」という調査を実施したところ、ドラマでは欧米が26・5%で首位、次いで韓国の26%、日本は16・9%と大きく水をあけられている。
だが、マンガ・アニメでは日本のコンテンツが27・4%で首位。次いで欧米が10・2%、韓国は1・7%だった。日本は韓国に負けた「ドラマコンテンツ」以上に、アニメでは大きな差をつけた。
経済産業省は昨年、日本の文化コンテンツの海外への売り込みを強化するため「クール・ジャパン海外戦略室」を設置、韓流への“リベンジ”に着手した。反日感情をものともしない韓国の日本アニメファンのさらなる取り込みが、その成否のカギを握るかもしれない。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121020/kor12102018000002-n1.htm
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