
白く濁った酒。もろみ酒、濁り酒ともいう。炊いた米に、米こうじや酒粕に残る酵母などを加えて発酵させることによって造られる、日本酒(清酒)の原型である。
どぶろくの語源は定かではない。平安時代以前から米で作る醪の混じった状態の濁酒のことを濁醪(だくらう)と呼んでいたのが訛って、今日のどぶろくになったと言われる。
どぶろくの起源についても諸説あり、中国の揚子江/黄河流域の稲作文化の直接伝播(紀元前3500年ごろ)に伴って伝わったという説や自然発酵による独自の発生説など諸説ある。どちらにせよ、3世紀後半の魏志倭人伝には倭人は酒を嗜むといった記述があり、どぶろくの歴史は長い。



どぶろく祭
豊穣祈願などの宗教行事や地域産品としてのどぶろくを製造する地域は日本各地に存在する。その一つ、長草天神社どぶろく祭りによると、寛文5年(1665年)に時勢に従い醸造を休止したが、その後の3年間、村内で伝染病や悪疫が流行した。このことはどぶろくの醸造を止めた為として、寛文8年(1668年)、当時の地頭名府士官、市村伝兵衛尉勝行の主唱によってどぶろくの醸造が再開され、祭りで再び振る舞われるようになった。以来いかなる凶作・飢饉であっても継続され現在に至っている。
このように地域振興の関係から、このようなどぶろく祭が受け継がれている市町村では、「どぶろく特区」と呼ばれ、どぶろく製造と、飲食店や民宿等で、その場で消費される場合に限り、販売も許可されている。