第181臨時国会は29日召集され、野田首相は衆院本会議で就任から3度目となる所信表明演説を行った。
首相は、政権維持への意欲を示すと共に、野党に対し、赤字国債発行のための特例公債法案成立などへの協力を求めた。一方、自民、公明両党など野党は、首相が衆院解散時期を明確にしないことに反発を強めており、首相への不信任決議案の提出も視野に早期解散を厳しく迫る方針だ。
首相は演説で、社会保障・税一体改革などについて、「宿題が残ったままだ。道半ばの仕事を投げ出すわけにはいかない」と強調。「明日への責任」という表現を20回繰り返した。「やみくもに政治空白を作って、政策に停滞をもたらすことがあってはならない」とも述べ、早期解散を求める野党をけん制した。
今国会の焦点となる特例公債法案については、「与野党が胸襟を開いて、解決策を見いださないといけない」として、成立に向けた協力を野党に求めた。衆参の「1票の格差」是正では、「必ず、この国会中に結論を見いだす」と決意を表明した。民主、自民、公明3党合意に基づく社会保障制度改革国民会議の早急な発足も求めた。
首相は8月の3党党首会談で約束した「近いうち」の解散には言及しなかった。自民党の安倍総裁は29日、国会内で記者団に、「近いうち」の解散という約束の履行を求める考えを強調すると共に、「我々のカードをいつどういうタイミングで有効に切っていくか、常に念頭に置いていく」と述べ、首相が解散に踏み切らない場合には、不信任案提出も検討する考えを示した。
(2012年10月30日07時25分 読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20121029-OYT1T00895.htm?from=main1 好きな牛丼も通販で…首相「SPかわいそ う」と 野田首相は29日夜、首相公邸に当選1回の民主党衆院議員十数人を招いて会食した。出席者によると、首相は「あまり外でご飯を食べると、SP(要人警護の警察官)がかわいそうなので、外に行かないようにしている」と語ったという。さらに「牛丼が好物なんだが、(牛丼チェーン店の)吉野家には今、入れないので、通信販売で『牛丼の具』を首相公邸に取り寄せて食べている」と、“苦労話”も披露した。
野党の厳しい攻勢にさらされる首相は最近、面会者に疲れた様子を見せることが多いとされ、夜に外で会食する機会も減っている。この晩は、周囲の懸念を払拭し、健在ぶりをアピールしたかったようだ。
(2012年10月30日01時15分 読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20121030-OYT1T00005.htm?from=main4 あはれを 感じ