「犯人」と言われた母親無念 “逆転無罪”舞鶴女子高生殺害事件の「理不尽」
産経新聞 12月15日(土)20時21分配信
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舞鶴で女子高生の遺体が発見された朝来川周辺を調べる捜査員ら=平成20年5月8日、京都府舞鶴市(本社ヘリから)(写真:産経新聞)
「ありがとうございます」「悔しくて納得できない」。2つの涙が法廷で交錯した。京都府舞鶴市の高1女子殺害事件で殺人などの罪に問われ、1審京都地裁が無期懲役を宣告していた中勝美さん(64)に対し、大阪高裁は12日、逆転無罪を言い渡した。
捜査段階から一貫して「でたらめだ」と無罪を主張していた中さんは両手で顔を覆って涙をこぼし、有罪を信じていた遺族は泣き崩れた。
高裁判決は、1審が認めた検察側の間接証拠をことごとく否定し「捜査機関の誘導の可能性」とまで指摘した。
有罪を信じて疑わなかった京都府警の幹部が「被告を社会に出すことがあってはならない」と“警告”する中、遺族感情からも検察側は上告を検討。だが、間接証拠だけで有罪を導く立証のハードルは高い。
■「母親が犯人」と発言したことも
「無罪か!」
その瞬間、法廷はどよめきに包まれ、報道陣は慌ただしく出口に殺到した。
12日午前10時35分過ぎ、大阪高裁1001号法廷に、グレーのジャンパーとスエット姿の中さんが入廷した。証言台の前に立つと、川合(かわあい)昌幸裁判長がゆっくりと口を開く。