軌道エレベーターが実現すると良いね。
2013年01月29日
垂直配向性カーボンナノチューブの量産技術を開発
従来、基板上に生成するVA-CNTは、ウェハーや小さな金属基板などにバッチ式または枚葉式により製造されていましたが、量産化や低コスト化にはロール to ロール方式のような連続式製造方法が求められていました。これに対し、当社は金属シート基板にVA-CNTが生成する触媒を低コストで担持する技術を開発するとともに、金属シート基板に連続かつ安定的にVA-CNTを生成するロール to ロール方式のCVD (Chemical Vapor Deposition; 化学気相成長法) 装置を開発することで、量産化を可能としました。現在、CVD装置としてはステップ搬送式製造装置の他、連続製造装置も開発中で、今春には連続シートのサンプルを提供できる予定です。
一方、VA-CNTの用途開発も手掛けています。市販されている粉状のCNTでは、樹脂材料などに混合・分散する場合、CNTの前処理や界面活性剤などを添加する必要がありますが、量産化製造技術で得られたVA-CNTに樹脂材料を流し込み、樹脂材料と複合化したシートを容易に作製することが可能です。
当社ではVA-CNTシートの各種特性を用いた用途開発を行っており、電磁波吸収の特性を活用した電磁波吸収材および電磁波シールド、微細なチューブ構造を活用したガス選択透過膜やセンサー、高い熱伝導性を活用した伝熱シート、高い導電性能を活用したキャパシタや燃料電池、リチウムイオン電池の電極などの開発を行っています。
現在、用途が期待される製品分野のメーカーや研究機関と共同でサンプル評価を進めており、今後は製品化に向けて、VA-CNTシートを提供する事業を目指します。

CNTシート材のステップ搬送式CVD装置