20~30代の韓国人男性、金目当ての偽装結婚が増加
- 2013年02月10日06時05分
法務部(省に相当)の移民特殊調査隊は4日、韓国人男性16人にベトナム女性との偽装結婚をあっせんしたベトナム出身の女性ブロー カー、キム容疑者(39)を逮捕し、偽装結婚した男女の身柄を確保したと発表した。キム容疑者が偽装結婚をあっせんした16人のうち12人が20?30代 で、いずれも考試院(受験生向けの貸し部屋)やワンルームに一人で暮らしていた。
偽装結婚は、米国のように移住者が多い国 ではすでに社会的問題となって久しい。米国社会で偽装結婚をする人たちは、主にヒスパニック系など少数派、または経済的に厳しい社会的弱者階層の人たち だ。韓国で20?30代が社会的弱者に転落しているのではないかという指摘も出ている。
偽装結婚した20?30代が書類上 2年以上婚姻状態を維持するという約束で受け取った代金は約350万?400万ウォン(約30万?34万円)。就職またはアルバイトをして2、3カ月あれ ば稼げる金額だ。移民特殊調査隊の関係者は「社会に出てくる若者たちが、金欲しさに戸籍を売り、外国人の不法滞在を手助けしている。2、3年前までは偽装 結婚をする人の大部分が40代以上だったが、最近は20?30代の数が大幅に増加している」と話した。
今月1日、本紙記者は法務部の協力を得て、移民特殊調査隊の捜査官と共にブローカーのキム容疑者を通じて偽装結婚したAさん(30)の家を訪ねた。偽装結婚の証拠確保のための現場捜査だった。
午後1時、京畿道水原市八達区池洞のある小規模集合住宅の前で、法務部移民特殊調査隊の捜査官2人がドアをノックした。住民登録上、この住宅にAさんとそ の妻のベトナム人女性(23)が住んでいるはずだった。しかし、しばらくしてドアを開けて出てきた住人は60代のBさん(68)だった。Aさんについて尋 ねると、Bさんは「そんな人は住んでいないが、その名前はよく知っている。数カ月前からその人の名前宛てで郵便物がたびたび来ている」と話した。捜査官が Aさん夫婦の写真を見せた。Bさんは「初めて見る人たちだ」と話した。夫婦の住民登録は虚偽の住所だった。
捜査官は「また 無駄骨だった」と言ってため息をついた。この捜査官は「以前は偽装結婚する人の年齢が高く『なるようになれ』という感じで、住民登録も実際に住んでいる家 にしていた。しかし、20?30代は緻密に準備し、住民登録も虚偽の住所を申請する。若者が偽装結婚するようになり、捜査が難しくなった」と話した。
今回の事件は先月半ば、Cさん(27)が自首したことから明らかになった。昨年9月にベトナム人女性と偽装結婚したCさんは先月、大統領府(青瓦台)、首 相室、法務部、警察に「私の結婚を無効にしてほしい」という嘆願書を提出した。後になって偽装結婚した事実を後悔したのだ。しかしCさんが結婚を無効にで きる方法は、自首して罪を償い、裁判所の婚姻無効処分を受ける方法しかなかった。
移民特殊調査隊によると、20~30代の偽装結婚者は以前にもいたが、数値化できるほど増加したのは昨年からだ。昨年、移民特殊調査隊が摘発した韓国人側の偽装結婚者約530人のうち、20?30代の割合は15%程度だった。
今回の事件で、偽装結婚をあっせんしたブローカーのキム容疑者は、ベトナムで大学まで卒業したエリート女性だった。金を稼ぐため、2000年に就労ビザで 韓国に入国したキム容疑者は、05年に結婚した後、韓国国籍を取得した。キム容疑者は「09年に国際結婚仲介業を夫と半年ほどしていた。事業はすぐに失敗 したが、そのとき偽装結婚について詳しく知るようになった」と話した。
11年末から偽装結婚あっせんを開始したキム容疑者 は、偽装結婚が「あまりに簡単だった」と話した。代金さえ支払えば、偽装結婚しようという韓国人男性をいくらでも確保できたためだ。特に最近、インター ネット広告を見た若い男性が偽装結婚をするようになり、需要が増えた。
キム容疑者はベトナム人女性から700万?800万 ウォン(約59万?68万円)を受け取り、そのうち350万~400万ウォンを偽装結婚する男性に渡し、100万ウォン(約8万5000円)は自分が受け 取った。残りの金は書類準備や、男性がベトナム現地を訪問し、結婚写真を撮影するなどの経費に使った。ベトナム人女性が現地で稼ぐことができる金額は1カ 月に約10万ウォン(約8500円)ほどだ。ベトナム人女性たちが偽装結婚の対価として支払う800万ウォンは月給80カ月分に相当する。移民特殊調査隊 の関係者は「偽装結婚は最も確実な韓国入国方法のため、大金をつぎ込むのだろう」と話した。
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