iPS初の臨床申請 理研 14年度網膜再生移植
2013年3月1日 朝刊
理化学研究所は二十八日、さまざまな細胞に成長する人工多能性幹細胞(iPS細胞)で目の網膜を再生させる臨床研究を、先端医療センター病院(神戸市)で実施する計画を厚生労働省に申請した。
厚労相の了承意見を経て実施されれば、iPS細胞を使った世界初の臨床応用になるとみられる。厚労省は早ければ三月二十七日の審査委員会で審議を 始め、結論を出すのに数カ月かかるとみている。理研によると、患者の選定や細胞の加工には、了承されてから一年ほどかかり、網膜の細胞移植は二〇一四年度 になる見通し。
研究責任者の理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の高橋政代プロジェクトリーダー(51)らが同市内で記者会見し、臨床研究の 申請を「治療に向けた一歩を踏み出そうとしているところ」と説明。「研究生活が終わるまでには標準的な治療にしたい」と語った。iPS細胞で懸念されてい るがん化については、目は腫瘍ができにくく、万が一の場合も早期に発見し、レーザー治療が可能とした。
計画では、目の奥にある網膜が傷み、視力が急激に失われる「滲出(しんしゅつ)型加齢黄斑変性」の治療法開発を目指す。国内の患者は推定七十万 人。患者自身の皮膚を採取してiPS細胞を作り、網膜の色素上皮細胞に成長させてシート状に加工したものを注射して移植する。移植後、数年にわたり安全性 や有用性を観察する。
現在、レーザーや薬剤を用いた治療で病気の進行を抑えられるが、根本的な治療には、傷ついた網膜を再生する必要があった。
<人工多能性幹細胞(iPS細胞)> 皮膚や血液など、特定の機能を持つまでに成長した細胞に数種類の遺伝子を導入して、受精卵に近い状態に戻した細胞。ほぼ無限に増殖させることができ、培養の条件を変えることで心臓や神経など目的の細胞に変化させることができる。
<加齢黄斑変性> 目の奥にあり、光や色を感じる細胞でできた網膜の中でも、物を見る時に中心的な役割を果たす「黄斑部」が老化し、視野の中央部 がゆがんだり暗くなったりする病気。中高年の失明原因の一つで、社会の高齢化により患者が増えている。網膜で出る老廃物を処理し、光を感じる細胞に栄養を 与える色素上皮の組織が縮む「萎縮型」と、下にある脈絡膜から異常な血管が生えてきて色素上皮が傷む「滲出(しんしゅつ)型」がある。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013030102000111.html
( ゚∀゚)<日本の山中教授がノーベル賞を取った技術の産業化が始まっています。韓国に技術が移転されるのは50年後くらいでしょう。