ウナギ稚魚4季連続不漁
ライトで海面を照らして行われるシラスウナギ漁(2010年12月、大崎町で)
県は4日、ウナギの稚魚「シラスウナギ」の今季の漁獲量をまとめた。過去最低だった昨季を下回る148キロ(速報値)で、4季連続の不漁となった。県内では今年からウナギの禁漁が始まるが、漁獲量回復に向けた抜本策は見つかっていない。(西田忠裕)
県内のシラスウナギ漁は毎年12月に解禁となり、翌年3月末まで行われる。県によると、2008年度に1586キロだった漁獲量は年々、大きく減少。昨季は2年ぶりに漁期を1か月延長したが、それでも268キロにとどまった。
捕獲した稚魚は養鰻(ようまん)業者が買い取り、飼育して出荷する。不漁で県内の稚魚の取引価格は今季、1キロ140万円と高騰。過去最高値だった昨季の同123万円をさらに上回った。
県は養殖ウナギの出荷量が全国1位で、全体の約4割を占める。今後はウナギ自体の仕入れ値も高まるとみられており、昨年に続くウナギの価格高騰など、消費者にも影響が出る可能性がある。
ウナギ漁は全国でも不漁が続き、環境省は2月、ニホンウナギを絶滅危惧種に指定。県内では資源保護のため、県内水面漁場管理委員会などが今年から3年間、10~12月の親ウナギの捕獲禁止を決めた。
不漁の理由は不明だが、乱獲や川の環境悪化、海流の変動などが指摘されている。県が3月に開いた対策協議会では、稚魚の漁期短縮を求める意見も出たが、今後の検討課題となった。「このままでは組合員数が半減する」といった業者の悲痛な声も上がった。
ウナギの生態には謎が多く、県水産振興課は「資源管理や放流した稚魚の追跡調査などを進め、対策を検討する」としている。
(2013年4月5日 読売新聞)関連記事・情報
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