北が対話提案を拒否、支援引き出しが狙いか
記事入力 : 2013/04/15 09:41
北朝鮮の祖国平和統一委員会の報道官は14日、
韓国政府の対話呼び掛けを一度拒否しながらも「(対話が実現するかどうかは)南朝鮮 (韓国)当局の態度に懸かっている」と述べた。
祖国平和統一委員会は朝鮮労働党の統一戦線部傘下の機関だ。
その祖国統一委員会による韓国へのメッセージ は、
金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の肉声に等しい。
これについて「対話の呼び掛けを完全に拒否した」というよりは「対話の余地を残した」と見る向き が強い。
韓国の梁茂進(ヤン・ムジン)北韓大学院大学教授も
「金正恩氏が本当に対話に臨むつもりがないのなら『韓国側の提 案は一考の価値もない』と言うはず」と指摘した。
韓国政府の関係者は「もう少し積極的に解釈すれば『待て』というメッセージの可能性もある」と語った。
政 府の元高官は「対話したければ、それなりの『プレゼント』を持ってくるか、確実に頭を下げて謝れという意味」と分析した。
■今は対話するときではない?
金正恩氏が対話の呼び掛けに応じられない理由について、
北朝鮮問題の専門家たちは
「今回の局面で、金正恩氏は突き進むべきか引き下がるべきか区別できず『オーバーペース』になっている側面がある。あまりに強く出過ぎたため、
簡単には引き下がれないのだろう」と指摘した。
金正恩氏は、
若さと経験の浅さから来るコンプレックスを克服して弱い権力基盤を固めるために
「外部の敵」をつくって内部を結束させるという統治方法を取ったが、期待したほどの効果は出ていない、というわけだ。
実際に、金正恩氏の権力掌握が今なお完全には進んでいないとの分析は依然として多い。
米紙ワシントン・ポストは13日「金正恩氏の最近の好戦的な言葉は、
戦争に対する欲求というより(権力)の正当性を保持したいという必死さが感じられる」という北朝鮮問題専門家たちの見解を紹介した。
ビル・リチャードソン 前ニューメキシコ州知事も、
同紙のインタビューに対し「金正恩氏は若い上、軍での経歴がないことから、
北朝鮮の軍部内ではやや不信感がある。
そのため正恩 氏は軍部に対し、自分が強硬だということを示そうと苦心している」と指摘した。
エスカレートする北朝鮮の挑発をめぐり、中 国との関係を仕切り直したいという金正恩氏の思いが絡んでいるとする見方もある。
米紙ニューヨーク・タイムズは13日、
このところ疎遠になっている中朝関 係に言及し
「中国人たちは金正恩氏について、自分が父(故・金正日〈キム・ジョンイル〉氏)ほど中国に依存してはいないということをアピールしようとして いる、と分析している」と報じた。
■17日が第1のヤマ場か
金正恩氏の選択を読むためには、もう少し時間が必要になりそうだ。
北朝鮮専門 家の多くは「早ければ17日にも北朝鮮の意向を確認できるはず」とみている。
この日、開城工業団地への進出企業の関係者たちは、操業中断に追い込まれてい る同工団を訪問する意向を示した。
北朝鮮は今月3日以降、開城工団への韓国人の立ち入りを禁じている。
仮に北朝鮮が17日に企業関係者たちの訪朝を受け入れた場合、今回の事態を対話で解決する意思がある、と解釈する余地も出てくるわけだ。
慶南大の金根植(キム・グンシク)教授は「人道的次元から、開城工団に残っている韓国人のために食料だけでも搬入させてくれれば、対話の道が開けるだろう」と語った。
だが、さらに時間がかかるとの見方もある。
統一研究院北朝鮮研究センターの全星勲(チョン・ソンフン)所長は「北朝鮮内部の戦略スケジュールを考えると、
まだ緊張を解くことはできないだろう。
5月に朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の訪米もあり、7月には(韓国戦争〈朝鮮戦争〉)休戦協定から60周年を迎える ため、
今年はこの緊張状態が長く続く可能性がある」と指摘した。
国策研究所のある研究員も「北朝鮮が自ら戦争のような状況をつくり上げたため、この状態を すぐに緩和するとは考えにくい。
韓米合同軍事演習が終わる今月末までは曖昧な態度を取り続けるだろう」と語った。
統一部(省に相当)の元高官は「以前のように、危機の状況を自らつくり出しておいて、
その危機を解消する見返りに韓国に膨大な支援を要求する可能性もある。
どのような形態であれ『新たなプレゼントを持ってこい』と今まさに要求しているようなものだ」と語った。
李竜洙(イ・ヨンス)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
だそうですw