「アベノミクス」追い風 経常利益、7割が予想上回る 上場企業の3月期決算
2013.5.20 07:51 (1/2ページ)東京証券取引所1部上場企業の平成25年3月期連結決算で、これまでに業績発表を終えた企業の約7割に当たる943社の経常利益が、昨年4~12月期時点の会社予想を上回ったことが19日、わかった。安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」による円安・株高の進展と景況感の好転を受けて、今年1月以降に想定を超えるペースで企業の業績改善が進んだことが改めて浮き彫りとなった。
16日までに決算を発表した1301社の業績データをSMBC日興証券が集計した。
これによると、4~12月期決算時点(今年3月末までに開示された業績修正を一部含む)に示された25年3月期業績予想と実際の決算を比較したところ、全体の72%の943社で経常利益が予想を上回った。最終利益の段階でも、930社が予想を超える利益を計上した。
具体的には、三井化学の経常利益が事前予想の30億円から約3倍の92億円に拡大した。「昨年末以降の急速な円安で、為替差益が増加した」(同社)ためだ。ソニーや三菱電機、三菱自動車も、予想値を5割以上上回る利益を計上するなど、輸出関連企業を中心に大幅に収益が上ぶれした。 全体の利益総額でも、経常利益は予想比9・1%増、最終利益も同7・4%増となり、アベノミクスが企業業績の追い風となったことを裏付けた。
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ただ、中には、アベノミクス効果が本業の不振を払拭するまでには及ばず、逆に経常利益が事前予想を大きく下回った企業もある。
主力ゲーム機の販売不振の影響が大きかった任天堂の経常利益は、200億円の予想に対し104億円と半減。テレビ販売の不振が続く家電量販最大手のヤマダ電機も、639億円の予想を決算発表直前に下方修正し、予想を大きく下回る479億円を計上した。
日興の太田佳代子クオンツアナリストは「経営環境の改善が続けば、26年3月期業績も上ぶれが期待できる」とみており、今後の成長戦略を含めたアベノミクス効果の持続性が企業収益のカギを握ることになる。