7月3日
2013.7.3 03:27 (1/2ページ)[産経抄]
北京の人民大会堂で歓迎式典に臨み、手を振る韓国の朴槿恵大統領(左)と中国の習近平国家主席=27日(共同)
前にも書いたことだが、北朝鮮との国境の町、中国・丹東の丘の上に、何十メートルもありそうな高い塔が立っている。朝鮮戦争を戦った中国義勇軍の記念館の隣である。以前見学に行き、塔の意味を尋ねたとき、中国人ガイドの答えには目をむいた。
▼「北朝鮮は中国のおかげで独立を保てたのに、今それを忘れている。思い出させるため向こうからも見えるように建てたのだ」。63年前、韓国に攻め込んだ北朝鮮軍は、国連軍により中国国境近くまで追い詰められた。そこを助けた中国の恩を忘れちゃ困るというのだ。
▼日本人へのリップサービスだったのかもしれないが、この「上から目線」には参った。まるで北朝鮮の命運は自分たちが握っていると言わんば かりに聞こえる。いや、北ば かりでなく朝鮮半島を何度も影響下においた中国の「宗主国」意識が出たのかもしれない。
▼その中国を韓国の朴槿恵大統領が訪ね、大歓迎を受けた。習近平国家主席は晩餐(ばんさん)会以外に昼食にも招待、名門大学での演説の機会を与えた。日、米と対立を深め、北朝鮮にも「恩」が通じない中国にとって、懐に飛び込んできた韓国は、かわいく見えたことだろう。
▼韓国にとっても「にっくき」日本や北朝鮮に対抗するためのパートナーとして中国を選んだといえる。だが中国はそれほど生やさしくはない。一時の日本のように、こちらから友好を求めても、欲しい島があれば 力ずくで奪いにいく。そんな国なのである。
▼ましてや相手が韓国となると、便利に利用しようとするとみて間違いない。外交に歴史認識を振り回すのが好きな韓国だ。真っ正面から中国とつきあうというのなら、まず朝鮮戦争について検証し合ってみてはいかがだろう。余計なお世話だろうが。
便利に利用されるだけだってw