韓国人に教わる韓国
「虚言と虚飾の国・韓国」
呉善花 (오선화/O Seonhwa)
李明博政権(2008から2012年)に入った頃から、日本国内では韓流ドラマ、寒流ポップスをはじめとする韓流ブームが一層の拡大を見せるようになり、関連グッズを求める客で新大久保の韓国商店街は連日ごった返し、一種のバブルすら訪れた。また、マスコミには「躍進する韓国、凋落する日本・といった言葉が頻繁に登場するようになり、経済界でも「世界に躍進する韓国企業に学ぼう」(『日本経済新聞』2010年3月4日社説タイトル)との声が当然の如く叫ばれた。強固な反日姿勢は影をひそめ、韓国へのツアーはすぐには航空券が取れないほどの盛況ぶりが続いた。
韓国は変わった-----。行く先々でそう言われる中、私は本書に書いたような「韓国の惨状」を訴え続けた。いぶかしげな視線と多々ぶつかったのは、これまでになかったことだった。それは現実ではどうだろうか。ここでは、国民生活に関わる経済社会統計の一部を紹介しておきたい。次は現在の韓国でOECD諸国中第一位のものである。
・高齢者世帯貧困率の高さ(45%。40%を超える国は韓国以外にない)。
・全労働者に占める低賃金勤労者の割合の高さ。
・公共福祉支出の対GDP比の低さ。
・自営業比率の高さ(ほとんどが零細事業者)。
・自殺率の高さ。
・出生率の低さ。
そのほか、ILO基準での実質失業率は13%(330万人)にものぼり、非正規雇用比率は60%弱と高く、その平均沈金は隻旗雇用者の約50%と低い。とくにひどいのは基礎生活保障受給(生活保護受給)の実態だ。受給者は2012年1月で約150万人(人口比率で日本の約2倍)。しかも支給率がきわめて低く、最低生活費以下の生活をしているのに支給されていない人々が、実に410万人(2009年)もいる。
どこを見れば「韓国経済は成功した」などと言えるのだろうか。GDPで見る「好調な経済成長」は、所得階層上位者の所得増大に拍車をかけ、中間層の多くを下位層に落とすことで貧困層を著しく増大させた。社会の二極化が一層激しく進行しているのである。
韓流と称される韓国の娯楽産業(音楽、アニメ、映画、放送番組、マンガ、出版、ゲームなど)は、国家戦略に基づく国策ビジネスとして産官一体で取り組まれているものだ。韓国政府はこの支援に毎年莫大な資金を投入してきた。文化予算でもコンテンツ産業振興関連の予算でも日本の約2.5倍という大規模なもの。公費で育成・生産される文化の大部分は言うまでもなく大衆的な娯楽文化作品であり、芸術性の高い文化や伝統文化は二の次、三の次になってしまっている。韓流の世界的な拡大によって国家ブランドを高め、韓国製品の輸出伸長を促進させていくこと-----これがこの莫大な国家投資の狙いである。
対日政策では、2011年後半から、在韓日本大使館前に従軍慰慰安婦碑を建立、かつてなかった大統領自身の竹島入島など、はっきりと強固な反日主義政策へ転身したのである。
韓国は変わっていない-----。本書で示した韓国の論理破壊、社会崩壊の現象は、今なおその進行を止めることが出来ない。その根本にあるのが韓国伝統の集団利己主義なのである。
2012年9月1日
呉善花 (오선화/O Seonhwa)