記事入力 : 2014/05/18 17:59
北朝鮮が崩壊事故を異例の報道 謝罪も=ガス抜き目的か
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は18日、平壌市平川区域のマンション建設現場で崩壊事故が起き、人命被害が出たと報じた。住民に「地上の楽園」と宣伝する北朝鮮が、自ら「恥部」をさらけだす事件や事故を報道するのは極めて異例で、背景が注目される。
北朝鮮当局幹部の住民への謝罪もあった。朝鮮中央通信によると、崔富一(チェ・ブイル)人民保安部長は被害家族や平壌市民に対し、「この罪は許されるもの
ではない」と反省し、住宅の建設を担当した朝鮮人民内務軍関係者は「平壌市民に心から謝罪する」と述べた。朝鮮労働党機関紙、労働新聞には幹部とみられる
人物が住民の前で頭を下げる写真が掲載された。
北朝鮮当局がメンツを捨て、住民に謝罪するのは例がない。2004年4月、竜川駅
で爆発事故が発生した際、死者150人、負傷者1300人の被害が出たと報じられたが、謝罪はなかった。10年初め、当時の金英逸(キム・ヨンイル)首相
が数千人の平壌の人民班長を集め、貨幣改革などの弊害について謝罪したとされるが、関連報道はなかった。
北朝鮮が今回、速やかにミスを認め、謝罪したのは住民の不満を和らげる狙いがあるとみられる。金正恩(キム・ジョンウン)体制は「人民の重視」を強調しているため、民心の動揺を意識したものといえる。
朝鮮中央通信は金正恩第1書記が「今回の事故について報告を受け、非常に胸を痛めて夜を徹した」とした上で、幹部に対し、事故現場に出向いて救助作業を指揮するよう指示したと報じたのも注目される。
金正恩体制は12年を「人民の年」に定め、「人民大衆第一主義」という新造語を掲げるなど、権力固めに取り組んできた。こうした中で起きた大事故は住民が不満を募らせる重大事案と捉えていることをうかがわせる。
韓国政府関係者は事故があった23階建てのマンションには92世帯が入居していたとしており、死傷者は数百人に上る可能性がある。特に、平壌は北朝鮮体制を支える中心層が居住している。平川区域は平壌の中心地で、権力と資産がある住民が住んでいる。
韓国・東国大北朝鮮学科の金榕炫(キム・ヨンヒョン)教授は崩壊事故の報道に関し、「金第1書記が民心を大切にする指導者であることを内外にアピールする意図」と分析した。
金正恩体制の発足後、過去に比べ事実通り事件を公開する特徴が反映された結果との見方もある。北朝鮮は昨年9月、サッカー大会の男子決勝で不正選手が出場したと報じている。
北朝鮮メディアが韓国旅客船セウォル号沈没事故をめぐり、朴槿恵(パク・クネ)政権の対応が無責任だと批判しているなか、北朝鮮内部で起きた大惨事を軽視するのは難しいとの指摘もある。
聯合ニュース
そして、今日の朴クネ談話での謝罪であるw