
ダッコちゃんは、1960年(昭和35年)に発売された空気で膨らませるソフトビニール人形の愛称。またそのモチーフとなったキャラクター。
もともとは単なる玩具の一種として、宝ビニール工業所製造により発売された。製造工場は横浜市泉区内。
当初は「木のぼりウィンキー」、「黒ん坊ブラちゃん」といった名前で売り出された。発売元はツクダ屋玩具であり、空気で膨らますビニール人形であった。
真っ黒な人型をした本商品は両手足が輪状になっており、木にしがみつくコアラのようなポーズをとっている。「ダッコちゃん」の名前の通り、腕などに抱きつくようにぶら下げることが可能だった。
価格は当時180円。腰蓑をつけた黒人のように見えるその姿は極限までディフォルメされており、非常にシンプルな形状だった。
1988年(昭和63年)頃に、黒人差別論争が活発化し漫画やアニメなどのステレオタイプな黒人の描写が差別的であるとしてさまざまな出版社や制作会社が自粛を決定した。
その論争のなかに「ダッコちゃん」も加えられ、成型色を変えるなどの対策をとったものの、まもなく製造販売が停止されている。